これかー!以前から名前は聞いていたけど、これが165年前のベストセラーか!!!結局、成功の原則はずーっと昔から同じなんだねー!♪そのエッセンスを紹介しよう。
・かつて日本が江戸時代から明治時代になったとき、多くの人は「 生まれによって、ある程度の将来が決まっていた時代」から、「 自分で自分の未来を切り拓かねばならない時代」 へ放り込まれました。
「いったい何をすればいいのだろう?」
答を見つけるために、当時の日本人は書物に頼ったのです。 江戸から明治になったばか りだというのに、ミリオンセラーがなんと2冊も生まれました。そのうちの1冊が、有名な福澤諭吉の『学問のすすめ』。 そしてもう1冊が、中村正直が翻訳した『西国立志編』という本でした。聞きなじみのない後者、これこそが現在『自助論』 として知られている本。いま、皆さんが手に取っている、サミュエル・ スマイルズが1859年に著した名著
『セルフ・ヘルプ』だったわけです。
・子どものころにそれを読んで強く影響を受けたのが、 豊田佐吉さん。浜名湖近くの貧しい村に生まれた彼は、子どものころに読んだ本書に強く影響され、 やがて自ら「織り機」 を開発して起業家へと成長していきました。やがてこの会社は、世界の自動車産業を代表する「トヨタ」 へと飛躍していくのですが、『自助論』のエッセンスは、 現在も人材育成の理念として代々の経営者に受け継がれています。
・自ら努力することで、幸福になれる・・・・・・。ただ これだけの、じつにシンプルなことなのです。おそらく同様のことを、私たちは両親から聞かされ、 学校の先生から聞かされ、会社の上司に聞かされて、現在にいたっていることでしょう。けれども、あなたは疑問に感じたことはないでしょうか?本当 に努力することで、人は幸せになれるのだろうか・・・・・・と。努力したって報われることなんて少ないじゃないか!それよりラクしてうまくやっている人のほうが多いじゃないか!
・人間が生まれ変わるのは、 それぞれの人間が自発的に行動を変えたときだけです。 いままでの自分の生活や、お金の使い方を見直さない限り、 人の生き方は変わっていきません。自分自身でよりよい習慣を身につけない限り、 いくら強大な権力で人を押さえつけようとしても 、自己を変革することはできないのです。
・彼らは皆、「逆境」と呼ばれるような幼少期を過ごしながらも、 その才能によって、確固たる名声を手に入れた素晴らしい人々です。世界中の富を集めても、 彼らが得た名声を購入することなどできないでしょう。
貧しい環境に生まれ、努力した者たちと比較すると、 豊かな富を持って生まれることは、偉大になることを 妨げるのではないかとすら思えます。
・絶えずその手と頭を働かせること以外に、 自分の内面を豊かにし、成長していく方法はない。富や社会的な地位を持って生まれた者でさえ、 確固たる評判を得るためには、一生懸命に努力するしかありません。
・土地は家から相続できるかもしれませんが、 知識や知恵を相続することはできないのです。 裕福な人間は他人を雇って働かせることができますが、 考えることを他人に代行してもらうことはできないし、 どんな教養も人から買うことはできないでしょう。
・この世界は常に、 貧しい境遇から立ち上がってきた人々に大きな恩恵を受けています 。 贅沢や安楽は、困難に立ち向かったり、 それを乗り越えたりする力を鍛えてはくれません。 また、生きるために必要な活力を呼び覚ましてもくれません。
この世の中において、富もなく生まれてきたことは「不幸」 とされますが、力強い「自助」 さえあれば、ハンディキャップを天の恵みにも変えられるのです。 もちろん落ちこぼれてつまらない人生を選ぶ人間もいますが、 正しい心と信念を持った人間は、不幸な境遇の中にも強さ や自信や誇りを見出し、 周囲の世界との戦いの中で成功をつかんでいくのです。 フランシス・ベーコンは、次のように言っています。
「多くの人間は、自分が所有する富と、 自分の内面の強さについて、取り違えて考えているよ うだ。富をほしがる人間は多くいても、 自身を磨いて強くなろうとする人間はあまりいない。しかし井戸から水を汲み上げて飲めるのも、 自身でパンを焼いて食べられるのも、生きるために学び働き、正しいものにお金を使うのも、自分を信じ、 自分の欲望を抑えられる強さを持っ た人間だけなのだ」
・結局のところ人の個性は、何千、 何万という小さな影響の積み重ねによって形づくられるのです。それは毎日の生活の中で遭遇する生き方の見本だったり、優れた言葉だったり。あるいは、 他人の人生を書いた書物や、創作によって生まれた文学など、 過去の世界を生きた先人たちの言葉や行動といった遺産からも、 私たちは影響を受け続けています。その影響は私たちにとって重要なものであり、 1人ひとりがそれを自覚しなければならないのは当然のことでしょ う。
・偉大な人物ほど「日常の些細なこと」を軽視しませんし、しかも「 その些細なこと」に神経をつかって、「よりよくやろう」と努力を重ねていきます。
・アメリカのベンジャミン・フランクリンが、 雷が電気であることを発見したとき、「それが何の役に立つんだ?」と、嘲笑う人もいたようです。彼はそれに答えて、こう言いました。「子どもが何の役に立つ?やがて大人になるじゃないか!」