「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある」(ひすいこたろう&白駒妃登美)

年を重ねるとともに、歴史に興味をもつものだよね。最近ハマってるのが白駒妃登美さんの本。しかも天才コピーライターのひすいこたろうさんとのコラボ本となれば、オモシろくないわけがないっ!!!(・∀・)

「日本人でよかった…」先人たちの知恵と勇気とカッコよさ。“博多の歴女デビュー作、待望の文庫化。そのエッセンスを紹介しよう。

 

「ご縁」「絆」「おかげさま」という言葉。これ、外国語にはしにくいのだそうです。ぴったり合てはまる概念がないということです。では、なぜ日本語にあるのかというと、脈々と伝えられてきたからです。
 
ギリシャパルテノン神殿など、古代の建築物は世界中に存在します。でも、その多くは、遺跡=廃墟として存在するだけ。しかし、日本の古代の建築物は、いまなお稼働しています。例えば2000年前にできた伊勢神宮そこに受け継ぐことを大切にしてきた日本人の精神性が現れています。先人の叡智を受け継ぐことを大切にしてきた日本人、絆を大切にしてきた日本人。
 
・そもそも日本人にとって、「成功」=「幸せ」だったのだろうか……日本人に本来の生き方は、アメリカ型の成功哲学とはちょっと違うところにあるんじゃないか…。人間の進化には、2通りのカタチがあるという話を知りました。ひとつは目標達成型」これは夢や目標を持ってそこに邁進していくタイプ。もうひとつは「天命追求型」。目の前にある課題に対して、ひとつひとつ力を出し切ることによって次の扉が開き、新しいステージに運ばれていくタイプ。自分から目標かに向かって行くのか、まわりから運ばれていくのか、という違いです。日本史を見つめ直したとき、「おかげさま」の精神をもつ日本人の感性に合っているのは「天命追求型」だと思ったのです。まわりから応援されて運ばれていく、天命追求型こそ日本人の生き方、日本人の夢の叶え方なのではないかと。
 
「宝〈タカラ〉」は、「他から」〈タカラ〉くるのです。「YOU〈ゆ〉×「ME〈め〉」=「夢」。あなたと私でみる“夢”は現実になります。
 
・夢に生きるとは、やりたいことだけやることではないのです。
夢に生きるとは、好きなことだけやることではないのです。
夢に生きるとは、目の前のことをすべて受け入れ、そのときにできる小さな一歩を踏み出し続けること。
夢に生きるとは、大切な人たちを、ちゃんと大切にすること。チャンスはいつだって。いま、目の前にあるということです。
 
誰かからウケた恩を、別の人に送る。これは「恩おくり」と呼ばれ、江戸時代では普通に行われていたことです。「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくのです。恩が血液のようにぶるぐるめぐっている日本列島、だから、日本人は「ご縁」を大事にするし、日本語には「おかげさま」という他の国にはない言葉があります。
 
・これからの時代の価値観は?「粋か野暮か」という価値観はどうでしょう?「自分たちが楽しみつつ、周りの人も、お店のスタッフも心地いい」というのが「粋」です。自分たちだけでなく、周りのみんなのハッピーを考えることが粋で、逆に自分のことしか考えないのは野暮。正しいか正しくないかではなく、楽しいか楽しくないかでもなく、粋か野暮か、そこで決めてみませんか?すると、みんなが幸せな社会が生まれてきます。
 
人生とは、自分のファンをつくる挑戦だと思うのです。そして、自分のファンは世界でたったひとりでいい。そのひとりとは自分です。自分を自分のファンにできるかどうか。粋か野暮か。粋を選ぶと、自分のファンになれます。自分を裏切らない生き方、それが粋です。一言でいうならば“共生”の思いがあるかないか。そこに尽きるのではないかと思います。
 
・英語の「ビジネス」の語源は「ビジー」(忙しい)フランス語の「トラバーユ(働く)」の語源は、ラテン語トリバーリアーレ(拷問する)」です。一方、日本語のはたらく」って「はた(まわりの人)」を「らく」にすることYour Happy My Happy これが日本人の生き方の本質のような気がします。
 
「獄にあっては、獄の中でできることをする。獄を出たら、出てできることをする」吉田松陰
 
・「じぶん」は、中国語では「我的」と書きます。日本では「自分」と書きます。「自」然から「分」かれた存在が「自分」だよって。
 
・動物にはなくて、人間だけがもっている本能というのがあるそうです。喜ばれるとうれしい」これが人間だけが持つ本能だとか。相手がいるから、人は幸せになれるのです。
 
「一介のちょうちん張りの職人「嘉蔵(かぞう)」が黒船を作った」「ジャパニーズ・バトンリレー(島津斉彬島津重豪)」「パッとしないところで、ぱっとしない身分で生まれた中津藩・福沢諭吉」「世界のサブロー」「うかつあやまり」「ヨーロッパの火薬=発破、日本人=花火」「フレッド和田の功績」など。
 
これ読んで、歴史に興味をもたない人、いないだろうなあ!オススメです(・∀・)!