いや〜!これはオモシロイっ!!!今年呼んだ本のベスト10入り 間違いなしだねー!♪カレーを巡る物語は、まるで大河ドラマのようだっ!!!
「4000年の歴史を持つといわれるインド料理・カレー。そして日本の国民食とまでいわれる人気メニュー・カレーライス。では「初めてカレーを食べた日本人」とはいったい誰なのか。激動の幕末・明治維新期から太平洋戦争を経て現在まで、豊富な歴史人物資料をもとに、日本とインド、そしてイギリスのカレーライス交流秘史を解き明かす力作。登場人物も福沢諭吉、仮名垣魯文、クラーク博士、南方熊楠、夏目漱石、チャップリンなど、実に多彩でユニークなキャラクターがいっぱい。カレーはこんなにおもしろい!」そのエッセンスを紹介しよう。
・「辛味入汁掛飯(からみいりしるかけめし) って何のことかおわかりだろうか?」これは太平洋戦争中、 帝国陸軍が「カレーライス」を呼んだ言葉だそうである。しかし「 カレーライス」あるいは「ライスカレー」という言葉は、本当に「 敵性語=英米語」なのだろうか?「カレー」 がもともとアジアの大国・ インド4000年の料理であることは常識である。 けれども文明開化以降の明治の一般大衆には、 それが常識ではなかった。彼らにとって「らいすかれい」は「 西欧=ヨーロッパ料理」であったという。 それはいったいなぜなのか?
・カレーライスは、 実はイギリスから明治期の日本へもたらされた料理である。 ではなぜ同じアジアにありながら、 カレーは直接インド大陸から日本へ伝わらず、 わざわざヨーロッパという遠回りをして日本へやって来たのであろ うか?
・本書の主人公はカレーライスではない。 カレーライスというきわめて複雑な数奇な運命をたどった食文化の 中に混ぜ込まれた知られざる歴史、 そしてそこに生きる人間こそが、この物語の主人公なのである。
・「日本人で一番最初にカレーを食べたのは誰か?」 現存する記録によると、日本人とカレーとの初めての出合いは、 1864年のことである。その少年の名は三宅復一(またいち)。 嘉永元(1848)年生まれの16歳。 今でいうなら高校1年生の少年が、文久3(1864)年の「 幕府遣欧池田使節団」34人の中に名を連ねていた。フランス艦「 ル・モンジュ」は横浜を出港した。復一の冒険の始まりである。 が、たちまち一行は猛烈な船酔いに苦しめられる。いわく「 難儀なること地獄の責もこれには過じ」。全員が絶食していた。 こんなことで、 本当に生きてヨーロッパまで着くことが出来るのか、 と復一は真剣になって考えていた。
・彼らは何にいらついたのか。 武家の厳しい食事作法の身についた彼らにとって、確かに、 インド人の手を使った食事は、 生理的に受けつけないものではあったろう。だが、 それはフランス軍人の食事に対しても同じであった。 彼らが見たのは文明の違いである。一行は、常に両者のはざまで、 日本の行き先を、「時代」を模索していた。
ホントに先人たちに感謝だね。ジャガイモも玉ねぎも人参も明治初期の頃、なかったなんて信じられない!♪カレーに感謝っ!!!超オススメです!!!!(・∀・)