この本の表紙にドキッ!ときたよ。写真とはいえ、女性のハダカを見るのは久しぶりだなあ!いいなあ!コーフンするなあ!(・∀・)
「オタクたちを今なお惹きつけてやまない「怪獣」。その魅力の秘密は、フォルムに忍ばせたエロティシズムやシュルレアリスムにあった! 豪華執筆陣によるエッセイや論考の他、実相寺昭雄監督らのインタビューを収録!」そのエッセンスを紹介しよう。
・怪獣オタクというのは、 オタクの世界の中でも一種別格とされ、怖れられてきた。( あるいは煙たがれてきた)存在なのである。 怪獣オタクはそのオタクの中でもさらに特殊なのである。 ひとつには、アニメやマンガと異なり、怪獣映画というのが“ 滅びた文化”だからである、ということが言えるだろう。 リアルタイムでどんどん新作に触れられるアニメなどとは違い、 過去の作品を追い求めていくものだからだ。 濃縮されざるを得ないのである。濃いマニアたちに言わせれば、 リメイクされて以降のゴジラシリーズなどは怪獣モノと呼べる代物 ではないし、平成のガメラシリーズなどは、 単なるオタク映画であって、怪獣映画などではない、 ということになるんである。
・なにしろ、今から40年近く前の映画である、 それにハマりこむには、かなりの“思い込み”が必要である。 身長50メートル体重2万トンの怪獣が、 自重でつぶれもせずにノシ歩き、 最新鋭ミサイルにもビクともせず、数千度の白熱光を口から吐く、 という設定をまず容認しなければならないんである。
・怪獣映画の中には、人生のすべてがある。家庭、平和、戦い、 にくしみ、欲望、愛情、性……。性?そう、怪獣映画の中には、 あふれんばかりの性の匂いがあった。それは、 白川由美の入浴シーン(『地球防衛軍』)やザ・ ピーナッツの南方風衣装(一連の『モスラ』もの) 前田美波里の原住民娘の衣装(『ゴジラの息子』)など、あの、 破壊と咆哮と殺戮の限りをつくして暴れ回る怪獣たちの姿に、 われわれは究極のエロチシズムを感じていたのだ。
・ウルトラマンと怪獣の肉弾戦は、男性(ヒーロー)と女性( 怪獣)の性行為を置き換えたものでもあるが、それが時には、 役割を入れ替えることがある。 多くのウルトラ世代が性的興奮を得たことを告白している。 ウルトラセブンがキングジョーになすすべもなく痛めつけられ、 押し倒されるあの場面では、ウルトラセブンは男性でありながら、 女性的役割をふられて、 レイプされるがごとくにいたぶられるのである。
・「子供にとって、 健康的な色気というのが女性のどの部分にあるのか、 自分の子供時代のことを考えてみるとね、 それは太ももにあるんじゃないかと思いついたんだ。それで、 太ももからモモという連想でモモレンジャーって名前がいいんじゃ ないかと思いついたんだよね。そうなると、 あとのメンバーもレッドじゃなくてアカレンジャー、 ブルーじゃなくてアオレンジャーとなり、 しまいには戦隊の名前もファイブじゃなくてゴレンジャーとなった 」(平山亨)
「流星原人」(鉄人タイガーセブン)
「カイメングリーン」( 人造人間キカイダー)
ビミョーだなあ……アブナイなあ……。確かにこれにのめり込むのは特殊かもね。オススメです。(・∀・)