いや〜!この本、いいわー!早くも今年のベスト10入り、間違いなしだね。ひょっとしらベスト3になるかもねー!♪ 長年、密かに考えていたことの答えがここにあるかも!?
「その図書館には“選ばなかった人生"が待っていた。各国でロングセラーの話題の1冊がついに日本解禁!――あなたには、やりなおしたい過去はありますか?ノーラはその日人生のどん底にいた。飼っていた猫を亡くし、 仕事をクビになり、いくら悲しくても話を聞いてくれる家族も友人もいない。 頭をめぐるのは後悔ばかり。「私がもっといい飼い主だったら」「 両親にも亡くなる前にもっと親孝行ができていたら」「恋人と別れなければよかった」「故郷に戻らなければよかった」生きている意味などもうないと、 ノーラは衝動的に自らの命を絶とうとする。だが目覚めたとき、目の前には不思議な図書館が佇んでいた――。話題の今こそ読みたい、優しさに満ちた世界的ベストセラー小説」そのエッセンスを紹介しよう。
・死を決意した日から遡ること十九年前のその日、ノーラ・ シードは故郷ベッドフォードの町のヘイゼルディーン校にある小じ んまりした図書室にいた。 司書のエルム夫人はウインクしながら言った。「 将来が心配になるのはごく普通のことですよ、ノーラ」
「でもねノーラ、あなたはこの先、 なりたいと思うものに何にだってなれるのよ。 ありとあらゆる可能性を考えてみなさい。 それだけでワクワクしてくるから」「ええ、きっとそうよ、 そうだと思う」「あなたの可能性は無限なのよ」「無限の可能性」「なんだってできるし、 どこに住んでもかまわないってこと。ここより暖かくて、 こんなにじめじめしていない町にだって、 好きに行ってみていいの。思いのままなんですからね」
・「夢を追いかけるのに遅すぎるってことはないんだ」
・ノーラは宙を見つめていた。私は人生に向いていなかったんだ、 と。思えば行動のすべてが間違いだった。 決断のすべてが災いを呼んだ。毎日ただただ、 自分がなろうと思っていた自分自身の姿から遠ざかっていっただけ だった。競泳選手、ミュージシャン、哲学者、誰かの伴侶、 自由な旅行者、氷河の研究者、幸せで、そして誰かに愛されて。 何一つなれてなんていない。私は“猫の飼い主” にさえなれなかった。“週に一度、一時間だけのピアノの先生” にも“話し相手”にも。
・「生と死の狭間には図書館があるのです。 この図書館の書架には涯(はて)がありません。 そしてここにあるどの本もが、 あるいはあなたが生きていたかもしれない人生へと誘ってくれる。 もしもあの時違う決断をしていたら物事はどれほど違っていたか。 それを教えてくれるのですーもし後悔をやりなおせるとしたら、 やっぱり違う選択をしてみたいかしら?」
・「いいですかノーラ。この図書館が存在している間は、 あなたは死を免れていられます。ですからあなたはこの場所で、 改めて“自分がどう生きたいのか”を決断しなくてはなりません」
・「人生というのはみな、 数百万という単位の決断でできています。 極めて重大なものもあれば、逆に、まるっきり些細なものある。 けれど、たとえどんな決断でも違う形でやりなおせば、 結果も自ずと変わってきます。後戻りはできない変化が起き、 それがまた、さらなる分岐へと繋がっていく。ここにある本は、 ですからそういった、 ひょっとしてあなたが生きていたかもしれない別々の人生へと続く 入り口なのです」
・「ティッシュは人生みたいなものですから。 いつだってたくさんあるの」
・「ここにある本のすべては、ただ一冊『後悔の書』 を除いて全部が全部、あなたの人生を綴っています。 人生がどう進み、どのような終わり方を迎えるかについては、 それこそ限りない可能性があるの」
・「あなたにとって成功とは何でしょう。お金かしら?」「 違うわ。お金は尺度になっても、それで成功が決まりはしない」「 ならば改めて問いましょう。成功とはいったいなんですか?」
・「自分ではないものを目指せば必ず失敗します。 まずは自分が自分自身に近づくことを目標にすべきです。 もっとも真の姿に近い自分自身を目標にするということです。 あなたがあなたであることを大切にしましょう」
・「肝心なのは、私たちが、 この道こそ成功に至る一番のルートだと考えるものは、 現実では決してそうではないという点です。 なぜなら私たちは成功というものを、 何かしらの達成といったもので測ってしまいがちだから。 でもそんなの本当の、外側から見ただけの、 バカみたいな作り物なの。戯言よ」
・はっきり理解した。自分には死ぬ準備など全然できていない。
・人生はどれも、結局はそんなものではないだろうか。 外からは充実し完璧に見える人生だって、 中身はほかの人の人生ときっとそこまで変わらない。 似たような毎日と挫折とを際限なく繰り返し、傷つき、 他人との競争を強いられ続ける。だがそんな中、 ふとした祈りに美しい何かや息をのむような出来事に出逢うことが ある。たぶん本当に意味があるのはそういうものだ。 自分が世界の一部であればこそ、こうした場面が巡ってくる。
・「あなたはどのくらいの人生を生きて来たの? いったい何回これを繰り返しているの?」「とにもかくにも、 三百くらいかな」「三百も?」「地球上の大陸なら全部行ったよ。 なのに、これぞといった人生が見つからないんだ。 きっと永遠にこのままだろうと諦めている」
・完璧な名声をひとたび手に入れれば、英雄とか天才とか、 時には神とまで崇められ、 何をするにも指一本動かすだけですんでしまう。ただし、 その状態は常に不安定なものでもある、一瞬で王座から滑り落ち、 悪魔とか悪役とか、 あるいはただの間抜けだと見做されてしまうこといも容易なのだ。
・「一番凡庸に見える事柄が、最後には勝利へと導いてくれる場合もある、と言いたいだけですよ。とにかく進み続けること。川でのあの日と同じです。覚えていますか?」
・この図書館に来て以来、いろいろと試してきた人生のどれもが、実際はほかの誰かの夢だった。パブでの結婚生活はダンの夢だ。オーストラリア行きはイジーの夢、水泳のメダリストになるという夢を見ていたのは、ノーラではなく父だった。
・「いつだって人生というのは行動なんですよ。あなたはここぞという時にはちゃんと行動したんですよ」
・「ゲームが始まる前の駒を並べた盤面は、なんとも秩序正しく平和に見える、そうは思いませんか!?この状態が美しいことは確かですでも、同時に退屈でもある。死んでいるも同然だからです。それでも、あなたが盤上で一手を指せば物事は変わります。渾沌が始まるのです。そして、一手ごとにその渾沌は増していく」
・ある人生でのノーラは旅行の動画ブログをやっていた。ある人生では“地球に優しい建築家”として成功を収めてた。ある人生では支援活動家としてボツワナにいた。ある人生では猫の世話係をやっていた。ある人生ではホームレスたちの収容施設でボランティアをしていた。ある人生ではモントリオールで音楽を教えていた。ある人生ではアルコールを飲んだ経験すらなかった。ある人生では菜食主義者の重量挙げ選手だった。
・とにかくたくさんの人生があったのだ。こうした人生を行き交ううちにノーラは、笑い、泣き、落ち着き、恐れ慄き、ありとあらゆる感情を味わった。
・「だから、私には人生というものがわからないのよ」「人生を理解する必要なんてありません。ただ生きればいいんです」
・ノーラは自分の元の人生に思いを馳せた。そこにあった根本の問題は、つまり、本当の意味で自分をここまで脆くしてしまったものはいったい何かと考えてみた。それは“愛が欠けていた”からだった。
・「諦めないで。絶対に諦めてはいけませんよ、ノーラ・シード!」
・ほかのすべての本がそうだったのを同様に、この一冊もノーラの未来についての本だった。けれどほかの本とは違って、この本には、まだ未来は書かれていなかった。つまりはそういうことだ。これがノーラの人生だ。元の人生だ。未来はまだ真っ白なページだった。「私は生きている」。
・現実の自分と、ありえたかもしれない様々な世界にいるたくさんの自分たちの、どっちがよくてどっちがよくないかなんて、私たちにわかるはずもない。そういう人生がどこかの宇宙に存在していることは本当だけど、でも、今のあなた自身の人生だって、今この世界線でまさに存在している出来事なの。そして私たちがちゃんと向き合わなきゃならないののはそれ。世界中のあらゆる場所を訪れることなんてできないし、すべての人に会うことも、全部の仕事を試してみることも不可能だわ。それでも、どの人生のどんな場面で自分がどう感じるだろうか、ということなら、大体はわかるものなのよ。
だから、ただ目を閉じて、目の前に差し出された飲み物を味わえばいい。その場に流れてきが音楽に耳を澄ませばいいの。
・「そこがチェスの面白いところよ。まだ勝負はついていないでしょう。どんな結末が待っているかなんて、誰にもわからないものよ」
「ダンと一緒にパブをやっている人生」「愛猫、 ヴォルトをずっと家の中で飼っていた人生」など。
ワタシも、自分の人生を振り返ると、「ずっと新潟にいた人生」「ずっと小田原にいた人生」「初恋の女性と結ばれていた人生」「明治大学に進学しなかった人生」「教職員になっていた人生」「妻と結婚しなかった人生」「人生の師匠に出会わなかった人生」「ギターに出会わなかった人生」「転職をしなかった人生」「福岡に来なかった人生」など。数え切れない連続の決断がある。ライブラリーに行ってみたいよ!(笑)超オススメです!!!(・∀・)