酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「井上陽水英訳詞集」(ロバート・キャンベル)

 

影響を受けたミュージシャンといったら、拓郎・陽水だよね、われわれの世代は。聞いて、聴いて、聞きまくって、歌いまくって、コピーしまくったなあ!陽水だけで80曲は歌えるだろうなあ。( ・∇・) ♪

 

「私たちの心をずっと捉えて離さない陽水の名曲の数々。ロバート キャンベルが人生を彷徨っていた時代から、病の日々も傍らにあったのは陽水の歌だった。初期の代表作から陽水を象徴する曲まで、厳選歌詞50作を英訳。英語というフィルターを通すことで炙り出されてくる陽水のメッセージ」そのエッセンスを紹介しよう。


井上陽水はうなぎだ」ユーミンが発した言葉です。うなぎは逃げる。なかなか捕まえることができません。透明で粘着質の膜でぬるぬると覆われた皮膚だから、捕まえたと思ってもするすると。いい加減なのかまじめなのか、ペロッと舌を出しながら、桶の中にドボンと帰ってしまう。


・陽水さんの歌詞を訳そうと思ったわけ、それは陽水さんの歌詞世界が日本文学研究者である私から見て「松」すなわち極上のうなぎに感じたからであります。箸で突っついて食(訳)したら、なんとも言えず美味しい汁が出て、喉ごしもよかったのです。
私が最初に訳したのは『青い闇の警告』でした。


星のこぼれた夜に窓のガラスが割れた俺は破片を集めて心の様に並べた

何か未来の事をすぐに知りたい俺は指にダイヤルからませ明日の日付で廻した

青い闇がささやくこんな夜は気をつけて

 

「窓のガラスが割れた  俺は破片を集めて  心の様に並べた」ー、この「心の様に」とはいったどういうことか?「心の形に」並べたということなのだろう?


陽水「せっかくこういう機会なので、自分が思っていること、感じていることを言わせてもらいます。

 

ガラスが割れたわけで当然すごくエッジのある、触ると指先が傷つきそうなガラスの破片みたいな感じです。僕の作ったときのイメージは、その主人公の心はそうやってガラスの破片みたいにもう壊れていて、つまみ上げると指先が怪我してしまうようなね。同時に、一人称で「俺は」と言っていますけど、「これは井上陽水、俺のことなんだよ」という部分も当然少しはあるでしょうが、イメージ的には現代に生きる孤独な人という、そちらのほうがちょっと優先します。現代に生きる大変さはあります。昔は江戸から浪速まで何日もかけて行っていたのを、あっという間に2〜3時間で行くようになった。てくてく歩いて次はどこで泊まろうか。あの宿は飯が美味しいんだよとか、そういう時代に比べると当然、心はガラスの破片みたいになるよねというイメージもあります。だから、心とガラスは同じ意味なんです」

 

・「(「少年時代」の)『夏が過ぎ風アザミ』という歌い出しなんですけど、曲を作るときに風アザミってるのかな、でも鬼アザミもあるから、風アザミぐらいあるだろう、もしなくてもいいやくらいの大雑把な感じで作ったんですけれど。僕らは真実を提出することをモットーにしているわけではないわけでね」

 

・「(「傘がない」傘は象徴なのです。『俺』の傘ではなく、人間、人類の『傘』なのです。傘は平和や優しさだったりする。だからタイトルは「i've Got No Umbrella」じゃなくて「No Umbrella」でお願いします。


「限りない欲望」「人生が二度あれば」「もしも明日が晴れなら」「家へお帰り」「傘がない」「つめたい部屋の世界地図」「東へ西へ」「かんかん照り」「夏まつり」「夢の中へ」「心もよう」「帰れない二人」「氷の世界」「夕立」「招待状のないショー」「青空、ひとりきり」「青い闇の警告」「なぜか上海」「海へ来なさい」「勝者としてのペガサス」「ジェラシー」「とまどうペリカン」「カナリア」「背中まで45分」「バレリーナ」「いっそ セレナーデ」「ダンスはうまく踊れない」「飾りじゃないのよ 涙は」「ワインレッドの心」「ミスキャスト」「最後のニュース」「少年時代」 「アジアの純真など。

 

英語はよくわからないけど、陽水のコメントがオモシロイ。いいなあ。陽水ファン、必読だね。オススメです。( ・∇・)♪