「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」(田中泰延)

 
毎日、ブログなどで街の風景やカンバンなどを投稿して15年。基本は、一日3ネタ。年間で約1000ネタ。いままで約15,000ネタの文章を書いて、投稿している。♪
 
よくいわれるのが「よく探しますね」「よく見つけますね」と『よく』言われるのだが(笑)、探してはいない。ワタシくらいのレベルになるとネタの方から目に飛び込んでくるのだ。(笑)だって、書きたいし、載せたいんだもーん!!!ウケなくていいんだもーん!!!
 
さてこの本。まさにワタシの気持ち、そのもの。
 
「バズる記事を書きたい」「ターゲットに刺さる文章を書きたい」「自分の思いを読んでほしい」そんな「技術」を学ぼうとする人は、出発点から間違っている。もっとシンプルに、あなたが読みたいことを、あなたに向けて書けばいいのだ」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・三十年以上も前の話だ。ある雑誌であなたの職業適性診断YES・NOチャート」というものがあった。まだ中学生だったわたしは自分はどんな仕事に向いているのかな?」というピュアな気持で職業適性を診断したくなった。さっそく始めてみた。
 
【第一問:あなたはゴリラか?YES・NO】

……なにを考えているのだろうか。ここでとりあえず【YES】を選んで矢印を辿ったわたしは、衝撃的な文言を目にすることになった。
 
【あなたはゴリラだ。まず人間になることを考えよう】
 
いったい、この人はどういうつもりでこの選択肢を作ったのだろう。職業適性診断にこの質問は必要だろうか。
 
ひとつ言えることは、これを書いた人は「書きたくて書いた」ということである。だれかの命令ではない。自分が読みたかった」からこれを書いたのである。書いた自分が楽しかったのである。
 
・そう、自分が読みたいことを書くということは、これぐらいの破壊力がある。これを読んで以来わたしは自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」という原理に気がついた。そこに「テクニック」は必要なのだ。本書では「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。すでのそれを書いて読む自分が楽しいのだから。
 
・じつは、書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーン「随筆」なのである。では「随筆」とはなにか。わたしの定義事象と心象が交わるところに生まれる文章」。人間は、事象を見聞きして、それに対して思ったこと考えたことを書きたいし、また読みたいのである。
 
必要なのが、とにかく引きつけることだ。世にタレント広告が尽きない理由はここにある。すでに人気のある俳優、歌手、スポーツ選手、タレントなどを起用すれば、商品のメリットを伝える前に、まずはこっちを向いてもらえる。何を言うかより誰が言うかで勝負が決まる場合もあるのだ。
 
「文章を書くのが好き」という人がよくわからない。わたしにとっては世界で一番イヤなことだからだ。一番好きなのは「カレーライスを食べること」で、そこから順番を付けるとだいたい1863番目ぐらいに「書くこと」がランクインする。自発的に文章を書きたいと思ったことなど一度もない。深夜、暗い部屋で腰の痛みに耐えながらキーボードを打って。自分で書いたものに自分で少し笑う、それが「書く人」の生活である。
 
宇多田ヒカルが美味しかったロースカツ定食840円の話を書いたら、数百万人が争って読み、さまざまなコメントを山のように寄せ、豚肉の売上は跳ね上がるだろう。あなたのローマ帝国1480年の歴史」はロースカツ定食840円に完敗だ。「なにが書いてあるか」より「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ
 
つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。少しでも面白く感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。
 
事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、心象を語るためには事象の強度が不可欠なのだ。
 
ググるwikiる、新書やムック本を買う、では調べたことにならない。どうやって調べるか。秘伝中の秘伝だが、それは「図書館を利用する」である。
 
 
電通の青年失業家を暴走させた「人生を変える10冊」
 
書けば書くほど、その人の世界は狭くなっていく。しかし、恐れることはない。なぜなら、書くのはまず、自分のためだからだ。あなたが触れた事象は、あなただけが知っている。あなたが抱いた心象は、あなただけが憶えている。あなたは世界のどこかに、小さな穴を掘るように、小さな旗を立てるように、書けばいい。すると、だれかがいつか、そこを通る。書くことは世界を狭くすることだ。しかし、その小さななにかが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。
 
・だれかが言った。書くことは人間最後の職業だと。死刑囚だって獄中で原稿を書いて本を出す。人間はだれしも孤独だ。書くことは孤独と向き合うための「手なぐさみ」なのかもしれない
 
自分が読みたくて、自分のために調べる。それを書き記すことが人生をおもしろくしてくれるし、自分の思い込みから解放してくれる。何も知らずに生まれてきた中で、わかる、学ぶということ以上の幸せなんてないと、わたしは思う。
 
 
「秒速で1億円稼ぐ武将 石田三成 ~すぐわかる石田三成の生涯」「エントリーシートはキャッチコピー(トラック運転手)」「プノンペンのジョー理論」「物書きは「調べる」が9割9部5厘6毛」「巨人の肩に乗る(無人島の大発見)」「役に立つということは身を滅ぼすこと」「起承転結とは、①発見 ②帰納 ③演繹 ④詠嘆」「女の冬の風呂上がりのビール」など。

 

なーるほど。その通りだね。よし!!ワタシも堂々とクダラないネタを書き続けるぞー!超オススメです。(・∀・)