ここ数日は、暑さがやわらいで、過ごしやすいよね。この「怪談えほん」を読むと、もっと涼しくなっちゃうよ!(笑)
「裏山を探検していたぼくは、道にまよって、歩きまわるうちに、ちいさな駅をみつけた。そこへやってきた列車に乗りんこんだぼくの目に飛びこんできたものは……。有栖川有栖と市川友章が描く悪夢の列車がはしりだす」そのエッセンスを紹介しよう。
トンネルにはいって……
それをぬけると おきゃくさんのようすがおかしい
つのははえたり かおやてにうろこが できなり
めが とびださいたり ゆかをはいまわったり 天井にはりついたり
「やれやれ」とか「このかっこうがらくだ」とか
ぼくは めだたないように 体を 縮めた
やってきた車掌さんは、
「きみは 人間じゃないか まちがって のってしまったのか」
はんたいがわのホームにおなじようなれっしゃがいる
「のりかえなさい おうちにかえる さいごのチャンスだ」
車掌さんにいわれた ぼくは あわてて れっしゃをとびだした
そちらもおばけでいっぱい
トンネルをぬけたところで
おばけは にんげんの すがたになる
そうやって にんげんのせかいに まぎれこむのだろう
きっぷがないとどこにもおりられない
……これ、子どもが読むと夜中に一人でトイレに行かれなくなっちゃかも。夢に出てくるかも。(笑)でも好きだなあ。気をつけて読んでね。オススメです。(・∀・)