「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「チンチン電車と女学生」(堀川惠子・小笠原信之)

堀川惠子さんといえば、教誨師永山則夫などの死刑に関しての本が多いんだけど、この本は、タイトルがずーっと気になっていたんだよね。(・∀・)
 
戦時下の広島で、チンチン電車の運転士・車掌として働いた女学生たちの証言を掘り起こし、彼女たちの青春、生と死を描いた傑作ルポ」そのエッセンスを紹介しよう。
 
広島電鉄家政女学校」ー。少女たちはこの学校に通いながら、チンチン電車に乗務した。女学生運転士・車掌の養成校である。少女たちはどんな思いで学校に通い、チンチン電車の運転台に立ったのだろう。どんな思いで切符にパンチを入れていたのだろう。ピカドンの広島の町で、青春の二年半をどのようにおくったのだろう。そして今、あの日々をどう振り返るのだろう。チンチン電車と女学生にまつわる戦争秘話の記憶が風化しないことを願って、私たちは元女学生たちを訪ね、60年前の話を聞いて回った。
 
・「広島市にある電鉄という会社が女学校をつくる、と募集が来た。勉強しながら給料がもらえる。時どき、電車の運転を手伝えばいいのだ。新しい学校なので、いろんな設備が整っていて、タイプライターもあるし、グランドピアノもある。希望者がいたら親と相談しなさい」担任の先生がこう説明した。
 
広島電鉄家政女学校は1943(昭和18)年4月に開校した。
 
「幻の女学校との出会い」「女学生運転士の誕生」「青春の日々」「京都・広島とチンチン電車」「8月6日、午前8時15分」「地獄絵のなかを」「復旧電車が走る」「女学生たちの60年」など。
 
スゴいなあ……よくぞこの本を残してくれたなあ。語り継いでほしい。読み継いでほしいなあ。オススメです。(・∀・)♪