「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「生涯現役論」(佐山展生 山本昌)

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中日の元エース、山本昌。ワタシのひとつ下。50歳まで現役をやっていたんだよねー!すごいなあ!勇気づけられたよねー!♪ なぜ球界最年長まで現役を続けられたのか!?そのヒミツがここに!
 
 
「今の自分は10年後の自分より10歳若い。老け込んでいるヒマなどない──。プロ野球史上最も長く現役を続けた「球界のレジェンド」と、投資ファンドの代表、航空会社の経営者、大学教授の3足の草鞋を履く最強ビジネスマンが語り合う。下積みを厭わない。地道な努力を続ける。「好き」を追究しつづける。異なる世界で生きてきた二人の姿勢は驚くほど共通していた。人生100年時代に贈る、勇気と希望の仕事論」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
32年間現役、50歳で引退、最多勝利3回、最優秀防御率最多奪三振沢村賞、219勝の名投手ながら、ストレートが飛び抜けて速いわけではない。にもかかわらず三振を取れるピッチャーで、四球も非常に少なかった。最年長でのノーヒットノーラン(41歳1ヶ月)や最年長勝利(49歳0ヶ月)など。まさに実力と実績を兼ね備えた「球界のレジェンド」山本昌
 
中学でも高校でも最初は補欠の投手だし、ドラフト5位で中日に入団した後も5年目のシーズンに入るまで1勝もできていない。度重なるケガにも見舞われているが、32年感の現役生活。「よく若い時の苦労は買ってでもしろ」というが、山本さんの野球人生はその教訓の正しさを示す最高の実例だろう。
 
苦労というのは「筋トレ」に似ている。苦労はメンタルを鍛える「メンタルトレーニング(メントレ)」なのだ。
 
今の時代、人は100歳まで生きることを前提に人生を考えるべきだと思う。60歳で引退したならば100歳までの残りの40年が「余生」になってしまうが、長すぎる。人生は、100歳まで元気に生きられたならという前提で見据え、自分が本当にやりたいことを自分に問い続け常に「面白そう」なことを追い求めるべきだと思う。
 
1984年、初めてプロの練習に参加したとき、来てはいけない場所に来てしまった、と。初日のブルペン小松辰雄投手、牛島和彦投手、郭源治投手、鈴木孝政投手の4人が投げている様子をのぞき見したのですが、4人とも見たことのないような球を投げていました。実部のすごさに本当に膝が震えました。「これはダメだ。自分は一生1軍に上がれない……」と初日で絶望しました。
 
やる気も何も、最初は練習についていくのに必死で、考える暇なんてありませんでした。高校の1日のトレーニングが、プロではアップ(準備運動)ぐらいでしたから。とにかく自分の実力では通用しない。最初の4年間はほとんど1軍で投げられませんでした。1軍でのトータルの試合数が4試合で、防御率は19点台です。ちなみに200勝した投手で、5年目に入るまで0勝という人は他に誰もいないんですよ。
 
・チャンスが来ているときに「今がチャンスだ」と気づくことは、まずありません。多くの人は、後から「あのときはチャンスだった」と気づきます。だから私は、いつチャンスが来てもいいように、ほとんどのことに手を抜きませんでした。だって、準備不足で目の前のチャンスを逃すなんて嫌なじゃないですか。チャンスは、貪欲に狙っている人のところに来る。
 
野球は「言われたとことをきちんとする」スポーツです。ピッチャーはベンチとキャッチャーのサインを見て投げ、バッターは1球ごとに監督のサインに従う。しかし30歳のときに「世の中、自分で考えないといけない」と気づいた。指示に従うだけではなく、自分で考えて生きていかなければいけないことに気がついたのです。
 
エリートとしてやってこなかったからこそ、自分の伸びしろを信じているんです。一つ自信を持って言えるのは、私が日本の野球史上「もっともプロに入ってから伸びた選手」だということです。引退した2015年まで。「今の自分の技術が、今までで最高」だと思っていました。確かに体力は落ちたけど、技術はどんどん上がっている。私が人生でいちばん良いフォームで投げていたのは50歳の時です。私は今から現役復帰しても、何勝かはできると確信しています。
 
9割の力で投げることも覚えました。8割の力では打たれる。10割の力ではすぐにへばってしまう。9割で投げれば、一つギアを隠し持てます。ピンチのときにはギアを上げ、より力を込めて投げることができる。ダルビッシュ投手は、二つぐらいギアを隠しているように感じますね。一方、面白いことに、一つの技術を意識すると他のところに皺寄せがいくんです。新たなフォームや変化球に挑戦し「これはいいぞ」と思っても、どこかで身体のバランスが崩れている。これは気をつけなければならない。
 
・今のプロ野球の指導者で、技術論を本当に分かっている指導者って半分くらいですかね。残りの半分はやっぱり自分の経験を押しつけている。で、そういいう指導者ほど「最近の若いもんは……」って言葉が多いんですよ。
 
・(佐山)人が「無駄」と考えるのは、すぐに効果が出ないことをやっているときです。素振りのように、継続しないと効果が出ないことは世の中にいっぱいありますが、多くの人は途中でやめてしまうからそれを「無駄」だと感じる。
 
緊張感は人生で絶対に必要です。なぜなら、緊張するということは、勝負している証拠だから。緊張してこそ、火事場の馬鹿力が出るんです。
 
野球は自分との勝負ということもできます。プロ野球の世界は実力が近い者同士が戦うわけですから、少しでも上回るためには普段の行いをよくしなければならない。だから、ゲン担ぎをしたくなることもあるんです。
 
・いまはまずは沢山の方に話を聞いてもらうのが勝負だと思っています。そのため、新幹線の中で本を読んだりして、話す引き出しを増やしています。また考えたことはすぐにノートにつけるようにしています。私は喋りのプロではないので技術ではかないませんが、経験をノートに書きとめておけば、勝負できると思うんです。
 
・私も野球教室で教えるとき、小・中学生に必ず伝える言葉があります。「君たちはゲームだったら、何時間でもできるだろ。野球もそれくらいやりこんでみなさい」と。
 
・正しい努力があるとすれば、基本を押さえることです。それ以上に重要なのは「やりこむこと」だと思います。よく、ゲームに異常に熱中する子供がいますが、その集中力をスポーツに振り向けたら、ものすごいことになるんじゃないかと感じています。
 
・大谷選手はフィジカルの強さもさることながら、とにかく頭がいい。すべての質問に対し、自分の言葉で論理立てて話し、しかも中身に説得力があった。私が40歳ぐらいで初めて気づいたことを、大谷選手は自分の言葉で話していたのです。「なんだ、こいつは。本当にすげえな」と思いました。この選手は、約80年のプロ野球の歴史において一番の化け物だと思います。超一流の成績を投手でも打者でも残している点で、彼が一番です。
 
 
アメリ野球留学アイク生原との出会い」「スクリューボールとの出会い」「数々のマイルール」など。

 

背筋が伸びました!もうちょっと頑張るかなー!オススメです。(・∀・)

 

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