「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ものだま探偵団2 駅のふしぎな伝言板 」(ほしおさなえ)

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昔、駅の伝言板ってあったよね。ケータイがなかった頃のデートって大変だったよね〜!寝坊して遅刻しちゃったらもう大変!?2時間待たせたことあるわー!(笑)

 

そして70年代には藤堂博伝言板という曲もあった。♪〜伝言板は 12時間で 消させていただきまーす〜♪、というフレーズは今も耳に残っている。(・∀・)

 

さてこの本。全作品読破を目指しているほしおさなえさんの本。しかもテーマは「伝言板」だよ!

 

ものにやどった魂=「ものだま」の声が聞こえる坂木町に引っ越してきた五年生の七子。クラスメイトの鳥羽は、ものだまが引き起こす事件を解決する「ものだま探偵」、七子も助手を勤めることになった。最近、坂木駅で、自分がどこに行こうとしているのかを忘れる人が続出、きっとものだまの仕業だ、と二人は捜査を開始する。どうやら、意味不明のカタカナが書いてある改札の横の伝言板があやしい…。鳥羽は、暗号かもしれないと、解読にとりかかり…?」そのエッセンスを紹介しよう。

 
「もの忘れ事件」
 
・「『電報略号』とは鉄道関係でよく使われる言葉を、カタカナ一文字から三文字にしたものよ。使われていたのは昭和40年代前半までだけど、いまでも習慣として残っているものもあるわね。運転士のことを『ウテシ』運転休みのことを『ウヤ』とかね。車掌さんは『テチ(列車長)』」
 
「……わたしも、むかしは、少しは人の役に立っていたんだ。ここに書かれたなかには大事な手紙だってあった。わたしはそれを全部ちゃんと伝えたくて……でも、もう終わりだ」
 
・「わたしに最初に話しかけてくれたのは、若い駅員さんだった。この駅に配属されたばかりで、一日の最後にわたしに書かれた文字を消すとき、いつもおつかれさん』と言ってくれた。『今日も一日がんばったね』と……。わたしには、伝言が全部ちゃんと相手にとどいたかはわからない。心配でたまらないときもあった。でも、駅員さんにそう言われると、ちょっと安心したんだ。駅員さんには、わたしの声は聞こえなかったけどね
 
・そして、伝言板ははずされた。ひっそりと。「それはそれは、きれいじゃったよ。ありがとう、って言ってな。ふわーっとかがやいて。まるで、光の国への扉が開いたみたいじゃった」

 

やっぱりモノにも心があるようにしか思えない。こんな本を子どもの頃から読んだら、想像力豊かな子どもに育つよね〜。いいよね〜!オススメです。(・∀・)

 

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