これまた懐かしい本に出会い再読しました。旺文社ノベルズの『赤外音楽』(佐野洋)初版が昭和50(1975)年。あの時代の、あの色が、あの匂いが、あの風景が、そしてあの音楽が聴こえてくる。
当時、小田原市栢山駅そばの「かめい書店」がワタシの行動範囲の書店。小田原駅まで出ていくと「八小堂書店」そして小田原最強の「伊勢治書店」!!!あの頃は、振り返ると、スポンジのように情報に、活字に、新しいものに、ストーリーに飢えていたんだろうなあ。えっ!?今もそうか。(笑)
当時、百恵ちゃんがキャラクターだった「中一時代」の旺文社があらたしく「旺文社ノベルズ」が出るということで、まず買ったのがこの本と都筑道夫の『絶唱』だった。
さてこの本。ラジオの、この曲はなんでしょう!?というクイズで一部の人しか聴こえなかった「赤外音楽」。その特殊な音を聴くことができた人たちが研究所に集められて……。というストーリー。
・とにかく、彼らは、どこかへ行ってしまいました。
コトバ遣いが昭和なんだよね。いいなあ。いま、こんな言葉使っている中学生はいないよね。(笑)中途半端な終わり方のように思えるけど、作者がこれ以上のことを掛けなくて何かを隠蔽しているようにも思える余韻がいいっ!( ・∀・)イイ!!
この表紙!「少年ドラマシリーズ」や文庫になったみたいだけど、ワタシはやっぱりこの印象的なデザインが心をつかんで離さないんだよねー!共通の話題で話せるヒトがいるといいなあ。オススメです。(・∀・)