「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「向田邦子の本棚」(向田邦子)

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人の本棚って気にならない!?どんな本があるんだろうって。その人の人生や脳みその裏側がレントゲンで見られるようで興味あるよね。(・∀・)
 
さてこの本。「本屋の女房になりたかった」著者の生誕90年、今はじめて触れる作家の原点!向田邦子が遺した膨大な蔵書から、脚本、エッセイ・小説の糧となった本、自身が選んだ「食いしん坊に贈る100冊の本」、アート、旅や猫の本など、貴重な本の数々を撮り下ろしカラー写真で紹介する。ほかに本をめぐるエッセイ、単行本未収録エッセイ・対談など多数収録」そのエッセンスを紹介しよう。
 

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【男の告白】
 
男がなぜゴルフや野球などの球戯に熱中するかーこれについて面白い意見をいった人がいました。まるいものは、男にとって、あまえられるお母さんだというのです。子供の頃、しゃぶったり、噛んだりしたお母さんのおっぱいなのです。やがて男の子は、ビーダマであそび、横丁野球に熱中し、アンパンをたべ、ふっくらした女の子のお尻にドキドキして、おとなになるというんですが。カンケイないかな?
 
とにかく、男の背中ー首から肩にかけての曲線と表情は、女の子のようにサイズで勝負こそしませんが、もっと雄弁になにかを告白していることが多いものです。
 

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▲「食いしん坊に贈る100冊の本」
 
男の手。無口な男でも,手はなかなかおしゃべりなものです。ホテルのダイニング・ルームで、フルコースを食べる男の手。物慣れた様子でナイフとフォークを扱っていても、手は、こんなことを呟いています。こうシャチほこばって食べたんじゃ、ものの味もわかんないや。あとで駅前のやきとり屋で口直ししよう」
 
それにくらべて、お茶漬け屋、おにぎり屋で割りバシを割る男たちの手の、なんとリラックスしていることか。私に金持の叔母さんがいて、一億円ばかり遺産をくれたら、男の手と女の手だけで、映画をつくりたい。

 

いいなあ!写真の二匹のニャンコを抱いた向田さん。女優みたいだなあ。誰が撮ったんだろう!?この100冊全部読破したい。オススメです。(・∀・)

 

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