「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「三人」(桝本壮志)

 
この前テレビを観ていたら放送作家桝本壮志さんが出ていた。NSCの講師も務めているらしい。へー、存じ上げませんでした!φ(..)メモメモ そうしたらオモシロそうな本を書いているので早速読んでみました。これがまたオモシロイっ!
芸人の世界でもビジネスや営業の世界でも売れてる、売れていないと実力の有無で悩むことってあるよね〜。
 
芸人二人と放送作家のシェアハウス。そのリアルな生態を浮かび上がらせながら、青年の痛切な日々を描く、青春小説の新たなる傑作!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・人間は一人でいると孤独感がつのる。だから誰かといたい。けれど二人だと劣等感、三人だと疎外感がやってくるらしい。今がそれだ。
 
「ねえ、美味しいものって、ぜんぶ茶色だと思わない?」たしかに、カレーも、唐揚げも、パンも。みんな茶色やな」「あと、マツタケ、栗、おイモさんね!そんな味覚の秋に日本の山も茶色くなるのってすごいと思わない?
 
「結局のところ、人間は死といいう場所に遠足している生き物だと思わない?」
 
・「天才、秀才、鬼才、いろんな才能の人がいるけど、ちゃんと『ごめんなさい』って言える人も、立派な『ごめんな才』だよねえ?
 
・「三人と言えばさ。人間を一本の棒だとすると、一人だと−思考でも、二人だと+思考になれるし、三人だと才能の『才』にもなれるよね?
 
・「いいかぁ。コンビニの棚に置ける商品はスペースに限界があるだろぉ?あれと同じで、売ってもらえる芸人の総数も決まってんのそこに並ぶには時代を読まなくちゃだめなわけ」
 
『?マーク』って、ネコの後ろ姿から生まれた説があるの。おもしろくない?たしかにシッポと肛門で『?』に見えるよね!』
 
・「ねえねえ、ビールのプリン体って、体に悪いって言うけどさ。もっと悪そうな名前にできなかったのかね?プリンってかわい過ぎると思わない?マフィア体とか?政治家の闇献金横領体とかね!」
 
・「ねえねえ『三人の日』って書いて『春』って素敵だと思わない?」
 
・「『ラッキーセブン』って、七は呼び方が変わるからだと思ってた。一から十まで数えてみてよ」「いち、にい、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」「今度は逆に」「じゅう、きゅう、はち、なな、ろく……あれ?七が『しち』から『なな』になったで?」
 
・「女子の言うマンチカン『ちんあなご』は、エロい気分になるからもっと言ってほしい」
 
俺は、自動ドアで大人になれただけだって。人は漫然と過ごしても年齢といいう扉は自動的に開くし、仕事はキャリアを重ねる。だけど年齢もキャリアも力じゃない。ただの数字なのに人は力だと勘違いする。そして見せつける。それがいかに無意味か、いかに借り物かを知らなかった俺のようにね。
 
上下のロープを結ぶのは難しいけど、横どうしのロープは楽に結べる。つまり年齢やキャリアを振りかざす上下関係より、横に並んで同じ目線になったほうが心の握手は結びやすい。
 
人間の年齢は坂道を上がるのと同じらしい。歳をとるごとに息切れしていくけど視界はどんどん開ける。
 
見慣れた風景の中には盲点がある。そして終わりがある。幸せの欠点は終わりがあることだからね。だから『いつもの』や『普通』に気をつけたほうがいい。
 
「ねね、『辛(から)い』と『辛(つら)い』」って同じ漢字だよね?なんでだろう?」「たぶん、どっちも人生のスパイスだからちゃうか。一本足すと『幸せ』になるって聞くやろ?」「オレが思うには、その人が辛(から)いや辛(つら)いって境遇をどうう捉えるかで幸せになる。ほら、トラブル、力不足、空振りって辛そうな言葉も
よく見たら『ラブ』って文字が隠れているやろ」
 
・「令和は『0話』とも書けるじゃん?『万話』より『0話』のほうが、なにか新しいストーリーがはじまる気がするんだよね?
 
・「よく学生時代のことを青春って言うけど、その続きがあってさ。朱夏、白秋、玄冬ってい言うんだって。しかも朱夏は25歳から60歳まで!まだまだ先があると思うとワクワクしない?」
 
・「いい男にしたかったけど、私がいい女になっちゃった。都合のいい女。それに気づいたの・好きな人を幸せにしたいけど、自分が幸せじゃないと好きな人も幸せにできないよえね?そうやって考えはじめたら、あなたは私の将来にいる人じゃないって分かったの」
 
さすが、放送作家!この小ネタがオモシロイ。さっそく仕入れました。オススメです。(・∀・)