「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「歴史ミステリー 坂本龍馬はいなかった」(細田マサシ)

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すごいタイトルだね〜!インパクト抜群だね〜!(笑)そんなわけないだろう!とツッコミたくなる……けど、読んでみるとなーるほど!確かにね〜!(・_・)
 
生前はまったくの無名で、死後30年経ってから、坂崎紫瀾というジャーナリストの書いた『汗血千里駒』という小説をもとに現在の竜馬像が形作られていった……ふーん……いちばんは司馬遼太郎竜馬がゆくだよね〜!そして歴史の一次資料を丹念に読み込む中で、驚くべき新説に行き当たる。それは坂本龍馬なる人物は、そもそも実在していない」というもの。本書では、この一見突飛にも思える発想を、一次資料などを引用しながら、丁寧に説明していく。本書を読了後、日本人のイメージする「坂本龍馬」という存在は消えているかもしれない。
 
 
龍馬を深く知ろうとすればするほど、どうしても腑に落ちない点が出てくる。龍馬が英雄として遇されたのが、死後30年後というのもよく判らない。つまり坂本龍馬とは、一個一個の事件や偶発的な出来事だけを断片的に捉えても、人物の流れはつながらないようにできている。実態の掴めない奇特な人物ということである。「龍馬不在」「龍馬複数」といった自説を抱くようになったのは、二十代後半の頃である。
 
坂本龍馬暗殺事件」「英雄誕生」「坂本龍馬は私が殺した=今井信郎の供述」「闇の男 田中光顕」「龍馬生みの親 坂崎紫瀾の『汗血千里駒』(かんけつせんりのこま)と川田雪山の『千里駒後日譚』、安岡重雄のお龍の回顧録『反魂香』」「家計の謎、出生の嘘」「英雄スパイの蠢動(しゅんどう)」「「命日=誕生日」ができるまで」「真実は手紙にあり」「家系図に込められた意味」「龍馬は維新に貢献したと認められなかった?」など。
 

なかなか説得力有るなー!複数説は考えられるかも。龍馬殺傷事件の真相も不思議だよね〜!もう一度龍馬関連本を読んでみよう。オススメです。(・∀・)

 

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