【テレビで放映されないコロナ闘病記 7 いま、イチバン必要なもの 編】
あっという間に入院11日目の朝、4：12に起床。20年来の習慣で日の出とともに（日の出の前に）起きてしまう。ヒトは、エネルギーを使わないと、ある程度、疲れないと寝られないのだとつくづく実感する。あ〜！左手人差し指にクダがつながっていて（内閣総理大臣クダ首相、と呼んでください（笑））、パソコンとスマホが打ちにくいっ！10倍くらい時間が掛かる。
病室に毎日、医師、看護師の方（男性が2名）リハビリの先生、レントゲン検査技師の方など、多くの方が来てくれる。マスクをしていて顔はよくわかなないけど「今日、◯◯を担当する◯◯と申します」とさわやかなあいさつから始まる毎日。いい病院です。
自然と「小野塚さんって、どんなオシゴトをやっていらっしゃるんですか？」と聞かれる。社交辞令なのか、ワタシに興味があるのかわからないが。（笑）
いま、いろいろ考えると、とにかく脳にエネルギーを使うので、呼吸の数値が下がるので、面倒くさいので、こういうことにしている。
「歌うこと、と飲んで食べることがシゴトです。「酒場のギター弾き」って検索すると出てきますよ。YouTubeの「食べ歩きリポート」もやってますよ〜！」
というと「えっ！そうなんですか。観てみます！！！」「観ました〜〜！」「すごーい！」と自分を売って、クロージングする。さすがに看護師さん。コミュニケーション能力が高いっ！(・∀・) するとある看護師さんが、シンジラレナイ提案が。
「ここは個室だし、テレビや会話程度の音、出せますよ。ご希望なら、ギターの持ち込みも出来ますよ〜！！！」
え、ええー！！！
ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
万が一、様態が急変して、この病室がワタシの人生の終焉の地（部屋）となったとして、イチバン後悔する「ギター」だ！歌うことだ！それが持ち込み可、なんて！！！感動っ！！！大学の一般教養の「体育理論」の試験の教科書の持ち込み可、ぐらいウレシイっ！！！（笑）
さっそく妻に連絡。すでに我が家では、ワタシの退院に備えて、ギターがピッカピカに磨いてあるとのこと。写真を送ってもらいました。さすがっ、妻っ！
どれにしよーかなー！通販を選んでいる気分。（笑）
今回は病室も狭いし、わざわざ妻が持参するっていうので、小さくて軽い「Griffith」ギターにしよ。
さあ、さっそく妻が届けてくれましたよ〜！嬉しい〜！♪ 11日間、ほとんど声を出していないので、肺がいたいので、歌うというより、アタマの中で口ずさむカンジだけど。
左手の人差し指にクダがつながっていると、弾きにくい、というか弾けない。（笑）でもこれは長年のテクニックで人差し指を使わずに弾く。♪ 右手はちゃんと爪を切りました。（爪切りはギター弾きにはマスト）
さあ、いま、オレはいったい何を歌いたいんだろう！？どんな曲が降りてくるんだろう！？思いのままに。歌ったのは、これらの曲でした。
今日、口ずさんだ歌
「生きてりゃいいさ」「石仏」（河島英五）「とどけ・愛」（とみたゆう子）「マリアンヌ」「ピコの歌」「われた鏡の中から」（ジャックス、早川義夫）「あまりりす」（岸田智史）「あこがれ」「帰郷〜危篤電報を受け取って」「人生が二度あれば」（井上陽水）「俺を許してくれ」（吉田拓郎）「制服」（松田聖子）「りふれいん」（佐々木幸男）「26番目の秋」（岡林信康）「ダンシングオールナイト」（もんた&ブラザーズ）「五色のテープ」「水色のこもれ陽」「夜」（ふきのとう）「僕の贈りもの」「思いのままに」「ランナウェイ」（オフコース）「あきら」「想い」（藤田久美子）「訪ねてもいいかい」（河島英五）「時流」（鈴木一平）
新曲、「河村市長 金メダル噛んじゃったの歌」のキーを確認して。（笑）
やっぱり「ギター弾き」にとって「歌は人生」「ギターは人生」でした。
精神的にも大満足して、回復のスピードに拍車が掛かりそうです。妻に、病院スタッフに、感謝です。♪
