「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「とことん板谷バカ三代 オフクロが遺した日記篇」(ゲッツ板谷)

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最近、ずーっとコロナ、コロナでなかなか笑えることが少なくなっているよね〜!そんなときはこの板谷バカ三代」シリーズだよね〜。

 

「オフクロが肺癌で亡くなった。遺品の中には誰も知らなかった闘病日記が。それを読んだオレの目からは涙がバカみたいに出てきた……。板谷家を支えた母の幸せな最期。家族愛あふれる笑いと涙の感動エッセイ!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
うちの一族はオレを含めてみんな頭が悪いが、とにかくその中でもバアさん、ケンちゃん(オレの親父)セージ(オレの弟)のゴールデンライン核兵器級のバカである。バアさんは、週のうちの大半を自分が買っていた魚介類などを干して、それを細かく叩いてフリカケを作って過ごし、ピークはドラム缶3本分もあった
 
・またケンちゃんは、飲み会がある度に会社の上司にバックドロップをお見舞いして万年係長になるわ、オフクロの友達などがウチに来ると、なぜか見栄を張って、沸騰している鍋の中にレンゲを落とし、それを素手で拾って手の皮が剥けているのに平気な顔をしたり極めつけはウチの庭の雑草を火炎放射器で燃やし、ついでに母屋まで全焼させてしまったのである。
 
・そして三代目のセージは、高校入試のヒアリングテストで「ラビット」という超簡単な問題を「うずら」と訳したり、トラックが青じゃないからという理由で勤めていた会社を辞めたり、大型トラックで信号機を2回もなぎ倒し、またそのトラックの先端で大切に祀られている地蔵の顔を擦ってノッペラボウにしてしまったりすアホウなのだ。
 
バアさんの三大特徴は「鬼のような見栄っ張り」と「食に対するアナーキーさ」そしてナントいっても圧巻だったのは「衰え知らずのタフさ」だった。80歳を過ぎても、約15キロ離れた親戚の家に行った帰りにバスを15分待っただけで、もうそうしているのが嫌になって、その距離を歩いて帰ってくるまた右肩を脱臼してんのに平然とトウモロコシを茹でながらテレビの『水戸黄門』を観たりしているのである。
 
・ケンちゃん「何かサッパリしたものを食いたくなっちゃったっ。母さん、ちょっと餅でも揚げてくんねえかなあ〜?」
セージ「それのドコがさっぱりしてんだよっ!!」
ケンちゃん「この半チクが偉そうに!つい5〜6年前までは、お前は無職だったくせに結婚したいなんて言いやがってよっ。宣言した者勝ちかっ?だったら俺だって立川市長に一回ぐらいはなってもいいよっ!
セージ「おメーみてえなトンチキが、立川市長になって何するんだよっ!?」
ケンちゃん「まず、ウチの庭に高級な芝生を植えてだなあ〜」
セージ「そんなこと、市長にならなくてもやればいいだだろっ!!
ケンちゃん「それからウチの猫車の車輪をもっとイイのに替える!
セージ「いい加減にしろおおおおっ!ハンパなくセコいじゃねえかっ!」
ケンちゃん「じゃあ、ウチの水道の一本を天丼のタレが出るのにしちゃおうかっ?ウヒヒ、てれ、かけ放題だぞっ!

 

ホント、ひとつひとつの会話が笑えるよね〜!フィクションなのがスゴイ。放送作家じゃ書けないよね〜。オススメです。(・∀・)

 

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