「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」」(述・石川光子 著・石井徹也)

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しばらく寄席に行っていないなあ。ワタシが好きなのは新宿末廣亭。昔ながらの雰囲気で江戸情緒があふれているよね。でもこの喫茶店の存在は知らなかった〜!!!

 

先代の小さん師匠は、いつもここに座って相撲を見てらした」。東京でいちばん古い寄席新宿末廣亭」の裏に建つ喫茶店「楽屋」。五代目柳亭左楽を祖父にもち、末広亭初代席亭北村銀太郎を父にもつ石川光子さんのためにつくられ、今年で創業五十四年。〝昭和の名人〟八代目桂文楽、〝人間国宝〟五代目柳家小さん、〝爆笑王〟初代林家三平、〝平成の名人〟古今亭志ん朝、あの立川談志家元など、各時代の名人上手、人気者も通ったこの店で繰り広げられた〝はなし〟の数々、戦後の末広亭の興隆、祖父五代目左楽の横顔を、寄席ひとすじで生きてきた店主が語りつくす。ちなみに、「楽屋」に登場する「お客さん」たちは、林家彦六、六代目三遊亭圓生春風亭柳昇、十代目金原亭馬生柳家小三治桂米丸橘家圓蔵三遊亭金馬昔昔亭桃太郎柳家さん喬林家木久扇ほか多数」そのエッセンスを紹介しよう。
 
うちが芸人さん専門の店にしなかった理由のひとつはね、当時、裕次郎さんとか芸能界の人がみんな自分の店を出して、みんなつぶしたから。芸能人関係だけでなんとかしようと思ったらダメ。芸人さんオンリーで固まっちゃったらダメだと思う、来てくださるのはありがたいけれど、あたしとしては一般のお客様が来てくださる味付けみたいに、芸人さんが来てくれたらいいな」という感じだったんですよ。で、今の客層ができあがった。
 
・経営危機は店を始めた当時だから、いわば「ずーっと危機」笑)当たり前でしょ、こんな地ベタの高いことで、コーヒー一杯3000円くらいもらえればできるけど、ぼったくりじゃあるまいし(笑)。うちに新メニューはないの(笑)うちの雰囲気が好きで見えてくれる方ばっかりだから。普通の喫茶店と同じにしたら、それはどこにでもあるじゃん。寄席の裏の小さな喫茶店」という雰囲気でいいの末廣亭もそうでしょ。近代的にしたらお客さん来なくなるかもしれない。
 
(先代林家三平)先代の三平師匠ってものすごく売れたでしょ、テレビで見ると、いつも同じようなことやってるみたいでつまんないのに、寄席で見ると全然違って「あっ、すごい!」って感じたものね。その空間を全部自分のものにしてる感じがあった。本当に全盛期は、面白かった。大好きだったの、ここがよくみえてはお客さんをみんな笑わせちゃう。どこでも高座といっしょ。「三平さんがここで笑わせてくれたの、僕の青春時代の思い出ですよ」って言う人がいましたよ。
 
三球・照代さんが一世を風靡した「地下鉄漫才」は、大野さんが書いたのよ。知らない?大野さん。先代小さん師匠のマネージャーとかもしてた大野さん。三球さんが「台本書いてください」って言ったんだって。それでバーか何かで書いたの。そんとき、呑み代を3000円だか5000円だか払ってくれて、それで売っちゃったっていうから。大野さんもあんだけ売れるとは思わなかったみたい。

 

はあ〜〜名人たちの生々しさが伝わってくる〜!!!今度末廣亭にいったらぜひよってみたいなあ。オススメです。(・∀・)

 

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