以前、お酒が大好きな叔父が「アル中じゃないの?」 といわれたとき「オレは違う!「アル中」じゃない!「アル大」だっ!」と返したエピソード!(笑)ときどき、このネタ、使っています。(笑)(・∀・)
さて、この本は、スゴイぞー!!!アル中ってこんな世界なんだー!「鬼気迫るアルコール中毒描写。入院36回の史上最多記録の著者が、現在アルコール依存症と闘うアル中同志とその家族の人たちのために描く闘病・克服体験記。89年刊の増補版」そのエッセンスを紹介しよう。
・私は重度の酒精(アルコール)依存症( 以前はアルコール中毒症、略して、アル中と呼ばれた) 患者として、十余年間に36回も精神病院の世話になり、 人間失格、廃人寸前にまで至りながら、奇蹟的に立直って、 現在故郷の飛騨高山で、ささやかな自営業を営む中年の男である。 「アルコール中毒は麻薬中毒と同様、治り易いが再発し易い」 と昔から言われている。事実、私自身をも含めて、 多くの酒害者たちの悪戦苦闘している様を目撃して来た私には、 アルコール地獄からの脱出が、いかに至難な技であるかを、 身を持って語ることができる。 アルコール依存症患者は現在220万人以上と推定されている。
・にも関わらず、酒害について書かれた書物は、医師や専門家、 あるいは家族の立場から書かれた物は多いが、 患者の立場から書かれた物は、翻訳物も含めて皆無に等しい。 これはアルコール地獄からの帰還者が稀有なことと、 例え酒害を克服した者でも、 自らの惨めな過去を克服したくないという理由によるものだろう。 私のささやかな体験を綴ることによって、 アルコール依存症に苦闘しておられる患者とその家族の方々に「 アルコール依存症は治療、克服できる」 という希望と勇気を与えられるなら、 破産した私の半生は決して無駄ではなかったと思う。
・私の場合、アルコールを断つと陰にこもって、 自己嫌悪と無気力に陥り、寝たきりとなって、三、 四日目には寝汗をかいて禁断症状に入っていくという過程を何回も 経験している。
「人生のスタートで事業に成功した黄金時代」「 酒精のために若くして生命を奪われた一人の友人への痛恨の想い」 「破局の前兆ーヒタヒタと忍び寄る妻の狂気」「振戦譫妄( しんせんせんもう)症」「最初の入院ー気がつくと鉄格子の中」「 黄色い円盤が次々と飛来し、馬上の騎士が剣を……」「見よ! 私の頭蓋骨が炸裂し、床一面に脳細胞が散乱」「 交付の禁断症状ー傾く面会室で宇宙遊泳」「 生活保護を受けながら嘘でタダ酒にありつくアル中人生」「 一杯の酒のためなら誰でも騙す必殺テクニック」「アル中と性欲」 「アル中地獄のドン三人の素顔(田中角栄、中川一郎、宮沢喜一) 」「石原裕次郎もアル中だった」「アルコール依存者( アル中患者)へ「百日断酒」の提案」など。
あまりにもリアルすぎて、ここでは掲載できない……。おそろしい……お酒には注意しましょうっ!オススメです。(・∀・)