「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生」(杉坂圭介)

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 いまからもう二十年以上前、知り合いからタクシーで通り過ぎたのが飛田新地。あのなんともいえない空気感、異様な雰囲気、この世のものとは思えない光景はいまでもはっきりと覚えている。(・∀・)

 

「これまで関係者全員が口を固く閉ざしてきた飛田新地の真実の姿を、元遊郭経営者の著者が赤裸々に明かし、各方面で話題となった『飛田で生きる』の待望の第2弾。前作では、飛田の仕組みや料亭経営のノウハウなどが描かれたが、今回は店で働く「飛田の子」たちの心模様を丹念につづった人間ドキュメント。彼女たちは、どんな気持ちで玄関の上がり框に座り、どんな気持ちで男たちに接しているのか。知られざる想いを圧倒的なリアリティで描き出す!最後の色街に咲き乱れる五人の女たちの想いとは?」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・高校時代の先輩から「月に400万から600万円儲かる」と誘われたのをきっかけに、2002年、飛田新地のメイン通りで、料亭経営をスタートさせました。「160軒近い店があるけど、一日に1500人にも男たちが遊びに来るから、そのうちの30人を30分ずつ店に上げれば、店の手取りが30万、そんな日が月に半分もあれば、最低でも500万円は固い先輩に囁かれた甘い言葉に私は息をのみました。いかがわしい場所で人間の道極めるのもオモロイで」期待に胸を膨らませながら料亭経営者デビューを果たしたのでした
 
・女の子集めの基本は、インターネット上での求人広告です。毎月30万円の広告料を払い風俗求人専用サイトに掲載します。元はとれていません。やめる勇気がないからつづけているだけです。三ヶ月に一件も電話がならないことも一ヶ月に5件問い合わせがあることもあります。その中に大当たりの女の子が混じっていることもあるから、やめるにやめられないのです。
 
「たくさん稼いだほうが楽しいやろ?人生楽しいほうがええやん」「やればやるほど、自分から遠ざかるような気がするわ」
 
「飛田ってすごい。子どもを産んで半年もしないのに、月60万円やもん。こんなに稼げる仕事なんてほかにないです」
 
・「飛田で働いている女の子は、親の借金のためという子もたまにいるけど、ほとんどは自分の物欲のために来てるんや」
 
・「お客さんに恋をしたのがよかったんやと思うんです。あの人、今日、来てくれるかなって思うと生き生きしてきて、それがほかのお客さんにもつたわったみたい。すごく飢えだした。誰かと、恋したい、愛してもらいたいって。お客さんが最高に上がってるときがその状態。座っていても、誰か私と恋して、って思いながら前を通る人を見てました」

 

 スゴイなあ……人生の経験値として一度は行ってみたい。体験してみたいなあ…。オススメです。(・∀・)

 

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