この表紙っ!!!この少年の絵っ!!!以前から気になっていた本、ようやく読みました!(・∀・)
「人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」そのエッセンスを紹介しよう。
・「コペル君、いま君は、大きな苦しみを感じている。 なぜそれほど苦しまなければならないのか。それはね、コペル君。 君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。「 死んでしまいたい」と思うほど、自分を責めるのは、 君が正しい生き方を強く求めているからだ。人間ってものの、 あるべき姿を信じているからだ。さあ、コペル君、 いまこそ答えを見つけよう」
・君がデパートの屋上で「ほんとうに人間って分子なのかも」 と言ったとき、君は、自分では気づかなかったが、 ずいぶん本気だった。君の顔は、僕にはほんとうに美しく見えた。 しかし、僕が感動したのは、そればかりではない。 ああいう事柄について、 君が本気になって考えるようになったのか、と思ったら、 僕はたいへん心を動かされたのだ。ほんとうに、 君の感じたとおり、一人一人の人間はみんな、 広いこの世の中の一分子なのだ。 みんなが集まって世の中を作っているのだし、 みんな世の中の波に動かされて生きているんだ。
・君が生きてゆく上に必要な、いろいろな物をさぐってみると、 みんな、 そのために数知れないほどたくさんの人が働いていたことがわか る。それでいながら、その人たちは、君から見ると、 全く見ず知らずの人ばかりだ。このことを、 君はへんだなあと感じたね。君の食べるもの、君の着るもの、 君の住む家ーすべて君にとってなくてはならないものを作り出すた めに、実際に骨を折ってくれた人々と、 そのおかげで生きている君とが、どこまでも赤の他人だとしたら、 たしかに君の感じたとおり、へんなことにちがいない。が、 今の世の中では、残念ながらそれが事実なんだ。人間は、 人間同士、 地球を包んでしまうような網目をつくりあげたとはいえ、 そのつながりは、 まだまだほんとうに人間らしい関係になっているとはいえない。 だから、これほど人類が進歩しながら、人間同士の争いが、 いまだに絶えないんだ。
・人間が人間同士、お互いに、好意をつくし、 それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。 そして、それが本当に人間らしい人間関係だとー。コペル君、 君はそう思わないかしら。
80年前の内容が、いまでも通じる。そしてこの本が売れているということは人間が求めているものは変わらないものだということだろうね。「人間分子の関係、網目の法則」
は、その通り。子どものような素直な気持ちになりました。多くの子どもに読んで欲しいね。オススメです。(・∀・)