「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし」(丸田勲)

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いまでもハッキリ覚えているけど、昭和46年当時の週刊少年マガジンは、130円だった。今が300円だから、2.3倍なんだね〜!フィリックスガムやマルカワフーセンガム、クッピーラムネが5円、仮面ライダースナックが20円、 駄菓子はだいたい10円だったよね〜!♪ こう考えると物価ってけっこう上がってるんだね〜!(・∀・)

 

さてこの本。「時代小説、大河ドラマ、落語など、江戸を舞台にした物語を楽しむうえで、なかなかピンと来ないのがモノの値段。主人公が食べる蕎麦は一杯いくらだったのか? 銭湯の入浴料は? 花魁の揚げ代は?将軍の小遣いは?本書では、町人文化が花開いた文化・文政期の諸物価を、現在の円に換算。江戸庶民の暮らしが、もっと身近に感じられる一冊!」そのエッセンスを紹介しましょう。

 
「100円ショップ」の商売形態は、実は江戸にも存在した。明和5(1768)年、一文銭よりやや大きい真鍮製の四文銭が発行され、多くの品物の値付けが四文または四の倍数となった。一串に五個刺さって五文(100円)だった串団子も、四文銭の発行を機に一串四個となり、値段も四文(80円)となった。そこで、江戸の100円ショップの均一価格は四文、どれでも四文で「四文屋」というわけだ。日用雑貨ではなく、焼き豆腐、きざみするめ、こんにゃく、れんこん、こぼうなどを串に刺し、大鍋で煮込んだ惣菜を売る屋台店だった。この四文屋は大いに繁盛し、紫村盛方の随筆飛鳥川(文化7(1810)年)には「四文屋」は両国一面、柳原から芝まで続いたと書かれている。
 
傘は高級品であった。傘骨を5、60本使用した「蛇の目傘」が一本600〜800文(1万2000〜1万6000円)、安手の「番傘」でも200〜300文(4000〜6000円)はした。これだけの高級品だから、古くなっても捨てることはせず、古骨買いが買い取って、修理、張り替えを施し、再使用された。
 
江戸〜大坂の速達郵便料金は、「正三日半限」なら、丸二日半で届くが、料金はなんと七両二分(96万円)!並便(十日限)は30文(600円)その時々の物品の相場などをいち早く知る必要のある商人にとっては、けっして高くはなかった。それほどまでに情報の速さは商いの利益を大きく左右したのである
 
湯銭は大人六文(120円)だったが、二階に上がるには16文(320円)の別料金が必要だった。
 
その他、「煙草 10文(200円)」「寺小屋の月謝 200文(4000円)」「医者の診察料 銀10〜15匁(2〜3万円)」「ゆで卵 1個20文(400円)」「たくあん 1本15文(300円)」「握り寿司 一貫8文(160円)」「蕎麦 16文(320円)」「居酒屋の飲み代 35〜70文(700円〜1400円)」「いなり寿司 1個4文(80円)」「鰻の蒲焼 1皿200文(4000円)」「カステラ 銀4匁5分(9000円)」「桜餅 4文(80円)」「相撲の入場料(桟敷席)銀43匁(8万6000円)」「富くじの最高当選額 1000両(1億2800万円)」「浅草寺一人当たりのお賽銭 約3文(60円)」「貸本 一巻24文(480円)」「不倫の慰謝料 7両2分(96万円)」「江戸からお伊勢参り費用 2両+1400文(28万4000円)」「木賃宿 一泊自炊40文(800円)」「草履 16文(320円)」「とろろ汁 160文(3200円)」「あべかわ餅 5文(100円)」
「大工の年収 銀1貫587匁6分(317万5200円)」「大工の日給 銀5匁4分(1万800円)」「裏長屋の家賃 400〜600文(8000〜1万2000円)」家慶・家斉の小遣い 1万5000両(19億2000万円)」など。

 

卵って本当に高価だったんだね〜!今日買ったら10個で120円だよ。安いっ!いろいろ読むとオモシロイ!オススメです。(・∀・)

 

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