「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「B級ニュース図鑑」(泉麻人)

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B級ニュース図鑑 (新潮文庫)
 

いつも思うんだけど、毎日毎日、いろんなニュースがあるよね。一日くらい「何もない!」っていう日があってもいいと思うんだけど。(笑)「本日は目立ったニュースはありませんので、近所のニャン太ちゃんが5匹赤ちゃんを産んだニュースをお伝えします」っていうのがあってもいいよね。(笑)(・∀・)

 

さてこの本。「本書は昭和31年から現在までの新聞記事の中から、世間を騒がせながらも、教科書な年鑑には決して載録されることのなかったトホホな事件の数々を採集し・整理し、解説を加えた風俗歴史書である。あなたが忘れたフリをしている、フラフープやアメリカン・クラッカー、ツチノコ騒ぎにノーパン喫茶などを’90年代の文脈でスラッシュする、ヒップでホップな書下ろしコラム」そのエッセンスを紹介しよう。

 
「ふん尿汲取りを都清掃局一本に」(昭和42年3月31日 毎日)
 
都清掃局は4月1日から農民によるふん尿にくみ取りを全面的に廃止する」なるほどこの頃までウンチが作物生産に貢献してたというわけか。都、埼玉の農民と契約とあるが、いったい一桶あたりいかほどの値段だったであろうか。地域によっての値段格差等も存在したのであろうかか。
 
「カブトムシで生活」(昭和54年7月6日 朝日夕刊)
 
カブトムシを売りながら12日間野宿していた。
 
大麻密輸3人逮捕 サーフボードくり抜き(昭和56年5月26日 毎日夕刊)
 
インドネシアスリランカには最近サーフィンを楽しもうと日本の若者がよく訪れるが、大麻などを吸う者も多く、日本へ持ち込むためにサーフボードをくり抜く“工場”もあるほどだという。アタッシュケース、ブーツの踵、サーフボード、パンツ、肛門……穴があったら入りたい、というか、とにかくワラにもすがる思いで隠してしまう人間の性、哀しい。
 
男性ノーパンスナック摘発(昭和56年5月27日 毎日夕刊)
 
男性ノーパンスナックの摘発は全国で初めてーそりゃ初めてでしょう。そんなもんポンポン摘発されていたら気味が悪い。網目のパンツにジーンズの前掛け一枚の姿で客の接待をさせたうえ……」まあホストであるということだから、ある程度のレベルの美少年たちなのだろうが、網目のパンツ、ってもは何とも生々しい。
 
ストリーキング泥 ついに正体(昭和57年8月30日 読売)
 
さる50年ごろからストリーキング泥棒”が相次ぎ、この7年間で64件(被害総額30万円)もの被害届が出されており。これらはすべて富田の反抗とされている、とある。しかし、7年間も続けた、というのはある意味で偉い。とりあえず裸になってから、女性の寝顔を眺め、そして盗みーという一つのスタイルを持っていたわけだ。この自ら築き上げたスタイルを全うしないことには、仕事をした気にはならなかったのであろう。
 
死のゲップ我慢(昭和58年3月20日 朝日)
 
こういう事故死の記事を読んでいていつも思うことは「葬儀」の場面である。ーなんでお亡くなりに?「……ゲップ。ゲップをガマンして……」不謹慎ながらやっぱりわらっちゃいますよね。
 
カラオケ上手が運のつき(昭和59年10月10日 朝日)
 
ヘタにTVなんか出るものではない、という話だ。以前に殺しを働いた男がその犯行後にのうのうとTVのクイズ番組に出ていた、という話もあった。

 

へー!φ(..)メモメモ いまだったらこの程度のことはニュースにならないのかもね。オススメです。(・∀・)

 

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B級ニュース図鑑 (新潮文庫)