「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃」(荒川和久)

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超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

  • 作者:荒川 和久
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: 新書
 

独身者が多いね。うらやましい気もするね。独身者は結婚したいし、結婚している人は独身じなりたいし。(笑)

 

さてこの本。「2035年、日本の人口の半分が独身になる!未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者 の死別による高齢単身者の増加など、確実に進行する日本のソロ社会化。高齢化や少子化 ばかりが取り沙汰されているが、このソロ社会化こそ、日本が世界に先駆けて直面する課題だ。 「個」の生活意識や消費意識、価値観はどのように 変化していくのか――博報堂ソロ活動系男子 研究プロジェクトリーダーが問う日本の未来」そのエッセンスを紹介しよう。

 
・20年後の未来、あなたは何をしていますか?
20年後の未来、日本はどうなっていると思いますか?
 
日本の20年後とは、独身者が人口の50%を占め、一人暮らしが4割となる社会だ。これ日本だけの話ではない。先進諸国の中では世界的な傾向だ。そして、何より社会そのものが変わりつつある。30年前にはまだ「家族」は重要な共同体として残っていたが、今や「家族」という存在すら危うくなりつつあるのだ。
 
生涯未婚者だけが孤独なのではない。むしろ、物理的にひとりでいる状態よりも、心理的に孤立してしまうことのほうが問題なのだ。結婚しない選択、子を産まない選択、離婚する選択、家族という共同体を持たない選択。多様な選択を個人がそれぞれに判断するべき時代となっている。それは、自由でもあり、責任を背負うことになる。
 
・勘違いしないでいただきたいのは、ソロ社会やソロで生きるということは、個々人が勝手に生き、他社との関わりを遮断する社会ではない。それはむしろ、従来の家族・地域・会社という旧型コミュニティとは別の、家族的・地域的・会社的な新たなコミュニティを生み出し、関係性を構築しながら相互自立していく社会である。
 
・すべての人間が結婚するのが正常なのではない。むしろ、今思えば、高度経済成長期、ほぼ100%が結婚していた皆婚社会時代のほうこそ、長い日本の歴史の中でも異質なものであり、異常だったとみなした方が自然なのである。
 
・男たちは(女もそうでも)恋愛をしなくなったのでも、できなくなったのでもない。草食だとか絶食だとか指摘する50代の大人たちとたいして違いはなかった。いつの時代も大体3割しか付き合っていないし、残りの7割は彼女なんていなかったのだ。
 
・既婚男女が感じられる家族によってもたらされる日常的な幸せ」は、物理的に感じようがない。だから未婚で家族はいないけど十分幸せを感じている」という事実をつくりたがる。その代償行為が「承認」や「達成」を満足させる消費行動につながっている。ちなみに、消費以外にも代償行為はある。それは仕事である。
 
毎日出勤時に同じ自販機で同じ銘柄の缶コーヒーを買うというソロ男もいる。これは彼にとっては小さな「達成」だ。だからこそ、たまにその銘柄が売り切れていたりすると落ち込む。また毎日帰宅時に同じコンビニで買い物をするソロ男は、買う内容がいつも一緒だという。消費によって「承認」と「達成」という欲求を満たし、ソロ男・ソロ女は幸せを感じる消費は彼らの幸せに直結する行動であり、家族がいない彼らの生きるモチベーションのひとつかもしれない。だからこそ、自分の金と時間を消費する対象の選択にはこだわるし、その目は厳しい。それゆえに一旦納得し、支持すれば長く愛用し続けるのだ。これはもはや単なる買い物の域を超え、人生の伴走者を選ぶのと一緒だ。
 
TELYUKA(てるゆか)

 

20年後かあ……77歳かあ……ひえ〜〜!!!ジジイだあ……。ちょっと真剣に将来のこと、考えちゃいました。オススメです。(^◇^)

 

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超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

  • 作者:荒川 和久
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: 新書