「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「グルメの嘘」(友里征耶)

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グルメの嘘(新潮新書)

グルメの嘘(新潮新書)

 

そのムカシ、一緒に食事に行った先輩から「お前は、どこの店に行っても、いつも美味い、美味いっていうけど、「マズい」っていうコトバはないのか!?」 (^◇^)!

 

……だって!どのお店も美味しいんだもん!ワタシはグルメ評論はできないなあ……。(笑)

 

さてこの本。超辛口のグルメ本。

連日、どこかのレストランがテレビや雑誌で絶賛されている。しかし言うほど素晴らしい店がどれだけあるのか――。頭の中は金儲けばかりの「性格の悪い料理人」、メディアと店の癒着、問題だらけの『ミシュラン……、今まで誰も語らなかった弊害を、辛口評論家が暴露。「客をなめ切った高圧的な店」「大間の鮪はそんなにない」など、業界を敵に回してでも伝えたい、グルメの「不都合な真実。もう外食で外しません!」そのエッセンスを紹介しよう。

 
「飲食店を取り上げるマスコミに、ジャーナリズム精神は皆無」2003年のデビュー以来、6年間、私はそう訴えかけ続け、数え切れないほどの問題提起をしてきました。どんな店に行っても、どんな料理を食べても、ただひたすら「美味しい」を連発する評論家やライター「ヨイショ・ライター」と称しております。検証するどころか疑問すら持ちません。
 
「うちは毎朝築地に行って、自分の目でもって最高の食材を見つくろっている」→ 本当でしょうか?鮪に限らず、質の良い魚は限られた仲卸にしか集まりません。その仲間は、限られた店や料理人にしか品物を卸さないのです。すでにルートは決まっていますから、毎日築地に通ったとしても、そのシンジケートに入らなければ、本当に良い食材は仕入れられません。人脈を形成できていないオーナー・シェフが毎日通ったところで、本当に質の良い食材を適正価格で仕入れられるほどこの世界は甘くないのです。ならば、毎朝築地に通う本当の理由は何か。豊漁などで入荷量が多すぎて値を安くせざるを得なくなった掘り出し物」や、売れ残りのタイムサービス品を安く仕入れたいだけであります。本日のオススメ」は、客のためはなく、店にとっても「オススメ」と思った方が間違いありません。
 
手を替え品を替え、いかに無垢な読者を「騙して(厳しい言い方ですが)」店内に引っ張り込むかに日夜腐心している店と、その片棒を担いでいるマスコミやライターの罪は重いと考えます。私は原則マスコミに露出している店しか取り上げません。そして過大にヨイショ、宣伝している店にはより強い指摘を行っております。その店の「本当の実力」を客側の立場で記しているだけなのです。私は過大評価、ヨイショ宣伝された料理人や店経営者に問いたい。「ヨイショや過大な釣られて入店した結果、落胆した客に対しての責任を感じないのか」「本当に自分の料理がそれほど傑出していると思っているのか」
 
・私のスタンスは「ダメなものはダメ」「一般客による一般客のための評論」です。
 
その他、「一人でも多くの人に自分の料理を味わってもらいたい?」「○○さんの生産した(釣った)日本一の食材を使用している?」「秒の単位で揚げ方を工夫している?」「」グルメ界の大御所の実像」「修行歴を疑え」「味の表現に気味の悪い形容詞を使うな」「放送作家や文化人の舌を信用するなかれ」「性格の悪い料理人の店に美味しいものなし」「再開発ビルの店にCP良い店なし」「カード手数料を客に転嫁する店」「ビールを置かないセコイ店」「満席偽装」など。
 
 

なーるほど!これは説得力があるっ!ここまでハッキリと書いてくれるのはキモチイイ!名指しで書かれたお店や料理人からは反感を買うだろうなあ!オススメです。(・∀・)

 

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グルメの嘘(新潮新書)

グルメの嘘(新潮新書)