「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「南極で心臓の音は聞こえるか 生還の保証なし、南極観測隊」(山田恭平)

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以前、新宿で南極料理人がやっている居酒屋に連れてってもらったことがあった。南極の氷で飲む水割り。これがン万年前の氷かあ……と感慨にふけったものだ。( ^ω^ )

 

さてこの本。南極大陸を海岸から内陸へ上がって、風も吹いてこないようになれば、あまりに静かすぎて己の心臓の音が、血管を血液が流れる音が、ついには聞こえてくるという」そんな伝説めいた話を高校生のときに聞いた日から南極を目指した著者は、
ついに第59次南極地域観測隊のひとりとしてかの地に足を踏み入れる。南極観測隊のリアルが分かる一冊」そのエッセンスを紹介しよう。

 
南極大陸は六大陸中、最も遅く到達された、地球上で唯一どこの領土でもない、最南端の大陸である。世界各国が基地を持ちながらも、あらゆる国の領土ではない場所。大陸の98%が氷で覆われていて氷床という形で淡水を保有する巨大な水源。吹き荒れるブリザードによって観測作業のみならず、あらゆる野外活動が不可能になる過酷な空間。真夏にも関わらず零下になるような、そんな場所。いったい。いったい、なぜ、こんな場所に。
 
「南極に行きたいなら、金持ちになるか南極観測隊になれ」と教えられたのは高校生の時だ。OBが来て講演をした。彼の話で覚えているのは3つ。
 
1 「南極に行きたいなら、金持ちになるか南極観測隊になれ」
2 南極観測隊になるなら研究者になるのが簡単だ」ということ。
3 南極大陸では自分の心臓の音が聞こえる」ということ。
 
ただ心臓の話を聞いたときから、南極の方を向いて、南極に行くための道を歩んできた。行きたかったから、行った。このような理由で南極に来た。
 
砕氷船しらせ」で南緯55度を通過すると観測隊員に「極地観測手当」が出るようになる。南極大陸は日本列島の約37倍、高さは最大で4,000m超、平均2,020m、ドーム
ふじ基地は3,810m に存在する〈天国に最も近い〉基地である。平均の厚みが1,937m、地球上の淡水の7割近くが南極大陸の氷だという。
 
「しらせ」の船上生活。曜日感覚を忘れないために金曜日はカレー、水曜日の朝はパンが出る。9がつく日にはステーキ肉とワイン、月曜にはシリアルが出る。隊員には2人部屋が割り当てられる。自動販売機、レンタルDVD、保養室(ジム)、掲示板、風呂、温水洗浄便座付き水洗式トイレ、掃除用具入れ、郵便局、郵便局内電話(日本ー南極で1分238円)。
 
南極大陸にない南極大陸」「南極の夏の服装」「凍傷・乾燥・日焼け対策」「野菜むきむき大会」「生存確認も兼ねる全員での食事」「生活諸係(新聞係、アルバム係、図書・教養係、イベント・スポーツ係、シアター係、ソフトクリーム係、農協係、バー係、漁協係、工房・ミシン係、理髪係、ビール・醸造係、アマチュア無線係、喫茶係)」「南極式という飲み方」などなど。
 
詳細は、このブログを読むといいね。いや〜、実にオモシロイ!南極、一生に一度は、行ってみたいねー!超オススメです。( ^∀^)
 

jare59.blogspot.com

 

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