「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「今夜、笑いの数を数えましょう」(いとうせいこう)

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今夜、笑いの数を数えましょう

今夜、笑いの数を数えましょう

 

 いろいろなピン芸人がいるけど、けっこう好きなのがバカリズム。その昔の名作トツギーノもすごかったけど都道府県の持ち方」「イニシャル授業」などの奇想天外な発想のネタがいいよね。(・∀・)

 

さて、この本。「倉本美津留ケラリーノ・サンドロヴィッチバカリズム枡野浩一宮沢章夫、きたろう。自らも40年近い芸歴を持ついとうせいこうが、「笑い」の世界の第一線で活躍中の6名と、その本質を語り明かす対談集。平成の「笑い論」決定版!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・最初に意識したのは、面白いことをやるというより、面白くないことをやらないっていう考え方でした。野球で言うと普通は安打数を稼ぐ。そのためには打席にたくさん立つことが大事なんですけど、僕の場合は打率なんです。いかに打率十割に近づけるか。どちらかというと、寒くないことをやるにはどうしたらいいかを考える。だから笑いが少なくても寒くなければいい。
 
お客さんの想定内のことをやってしまうと、すべった時に余計寒くなる。想定外のことをやれば、ウケなかったとしても、ダメージが大きくないんです。異常な世界があるにの誰もその世界につっこまないというのが最初のスタイルだったと思いますね。(ファミリーレストランクワガタ」
 
ビデオデッキにおちんちん挟まっちゃてカスタマーセンターに電話するネタが最初に作ったネタですね。なんか自分で描いていてもすごく面白くて楽しかったんです。その後に書いたのが、交通事故で死んじゃったヤツが幽体離脱して「あ、死んじゃった」って、自分の遺体の横にいるやつです。テレビや映画で見る死後のイメージだと天に上っていくとか、誰か連れに来る人がいる感じんなのに、どこにも行かず連れられず横にいるだけ。これってどうしたらいいんだろう。今、何待ち?上に行くにはなにかしなきゃいけないことがあるの?みたいな。それでひたすら待たされるというコントこれが最初に作った二つです。
 
・グループAとグループBがあって、Aはなんとなく思いついたネタで、Bは、こういうネタを作っていおうと思って書き始めるネタトツギーノ」「都道府県の持ち方」はAです。Bは、例えば、会社の会議後の設定で同僚の女の子におっぱいを触らせてほしいて言って、ホワイトボードを使ってプレゼンしていくネタがあるんです。女の子におっぱいを触らせたくない理由を挙げさせて、一個一個潰していって最終的にイヤな理由がない状態で触るっておいうコントです。これはBですね。ちゃんと設定があって、ちゃんと理屈があって、一個一個理詰めで解決していく。感覚的とは反対のタイプですね。

 

いいねえ!オモシロいことをバカまじめに論じるって。お笑いを本で楽しむって。オススメです。(・∀・)♪

 

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今夜、笑いの数を数えましょう

今夜、笑いの数を数えましょう