「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「みずうみの歌」(ほしおさなえ)

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みずうみの歌

みずうみの歌

 

活版印刷日月堂でハマった、ほしおさなえさん。他の作品も読んでみたいなー!ということで読みました。これがまたファンタジー!!!

 

「すべてはあの町から始まったのよね」母が最期に残した言葉の真意を知るため、独りになった少年は母の故郷を訪れる。手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。町は徐々に陥没がすすみ、一部が大きな湖に飲み込まれていた。湖底に残された“思い出の品”を回収する男性・モグリに出会った少年は、しなやかに泳ぐ姿から“サカナ”と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。少年は母の想いと顔を知らない父の秘密に近付いていく」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・「結局、すべてはあの町からはじまったのよね」母親の声が耳奥に響いた。亡くなる前日の母親の言葉だった。ー間違いだったんだよね。お父さんは、最初から手が届かない人だった。母さんが勝手に好きになっただけ。なぜいまになって急にそんな話を?少年は硬直した。聞きたくなくて、顔をそむけた。
 
大切な人をなくしたら、人は空っぽになるんだよ。ほんとうに空っぽってどういうことか分かる?僕はね、わからないんだ。いま自分が生きてるかどうか。息吸って、ご飯食べて、動いているけど、これでほんとに生きてるっていえるのか。どこにもつながっていない……みじめなだけなんだ。
 
夢を叶える第一歩ってなんだかわかるか?言葉にすることだよ夢は形のないものだ。叶えるにはそれを形にしなくちゃいけない。まずは言葉で形にするんだ。ほかを捨てて。それを選ぶ。別に俺が考えたことじゃないよ。むかし、人に言われたんだ。けど、その通りだよな。考えてみろ。お前の人生なんだから。
 
世界のどこかにバックアップを集積している場所がある。名づけてバックアップワールド。そして電波塔がそのバックアップワールドにつながっている。
 
・ー君が君のバラをたいせつに思っているのは、君がバラのために無駄な時間を使ったからだよ母さんの声がした。ーたくさん時間をかけないと、ほんとに大切にはならないんだよね。
 
・ー言葉ってね、奥が深くておもしろいものなのよ。ときどき思うの。心があるから言葉がうまれたんじゃなくて、言葉があるから心が生まれたんじゃないかって。言葉はね、魂なの。人から人へ渡って、その人の心を育てていく。
 
誰もがこんな恋をした経験があるよね。もちろんワタシもあります。(笑)オススメです!(・∀・)

 

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みずうみの歌

みずうみの歌