この本はリアルだ……お子さんを持つお父さん、お母さんは、ぜひ読んだほうがいい。ウチが子どもがいなくてよかった!(笑)中学生の駆け込み寺が「保健室」だったのだ!
「虐待の家で育った少女が、笑顔を取り戻した──。貧困・虐待・スクールカースト・ドラッグ・性。現代の子どもたちが抱える問題の最先端が現れる「保健室」と、
そこで彼らを支えて奮闘する「養護教諭」の活動に密着したルポルタージュ!」そのエッセンスを紹介しよう。
・近年、「子どもの貧困」はもちろん、「児童虐待」や「 いじめ自殺」など、 子どもをめぐる深刻なキーワードがクローズアップされることが増 えている。 現代の子どもの抱える苦しさを解きほぐしていくためには、 まず子どもの置かれた状況を知る必要がある。 そのためにはどうしたらいいか。 誰にとっても身近なところにある。保健室だ。 問題を抱えた子どもたち自身が、保健室へと日々、 自然に集まってくるからだ。
・都内のある中学校では、 生徒たちが自分たちの卒業アルバム用に「 学校で好きな場所アンケート」を取ったところ、 保健室とトイレの人気が突出していた。それだけ子どもにとって、 自分の教室は緊張を強いられる場所といえる。
・保健室のドアの内側で子どもたちがどのように過ごし、 語っているのか、 それが彼らをどう救っているのかという肝心な点は、 養護教諭以外には、 ほとんど知られていないと言っていいいだろう。 世間が知らないだけではない。教育現場でさえも無理解がある。
・本書では、問題の表出しがちな思春期にあたる、 公立中学校の保健室を取り上げる。高校は義務教育でもないし、「 退学」の制度もあることから、困難を抱える子どもを支えるには、 中学が最後の砦となることも多い。
・どうして子どもたちは、 保健室の中だとこんなに自然体になるのだろう。 ありのままの関係性。それこそが、保健室の一番の魅力だった。 その関係性があるから、誰もが見逃すような小さなSOSが、 ここでは表面化するのだ。
「マスクに依存する子どもたち」「愛着障害」「 来室ナンバーワンに虐待の影」「困った子は困っている子」など。
やっぱり逃げ場所と本音が引き出す環境が必要なんだよね。オススメです!(・∀・)