一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「われ破れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」(米長邦雄)

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われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る (中公文庫)
 

ワタシが今後生まれ変われることができたらプロ野球選手」「将棋の棋譜と決めている。それくらい将棋が好き。中でも歴代最強の棋士のひとりに数えられる、故・米長邦雄永世棋聖(元将棋連盟会長)。この本は知らなかった!

 

「プロ棋士とコンピュータの対局が世間の注目を集める中、日本将棋連盟会長の米長邦雄は、当時最強と言われたボンクラーズの対戦相手に自らを指名した。元名人とはいえ引退から8年経った棋士に勝機はあるのか。研究を重ねた米長は、ついに「敵」の弱点を突く秘策を見つける――。棋士対AIの先駆けともいえる大一番の全記録」そのエッセンスを紹介しよう。
 
コンピュータとの対局に負けました。2012年1月14日のこと。私、米長邦雄が最強のコンピュータ将棋ソフトボンクラーズと戦うにあたってどのような対策を立て、どのように指したか、そして(私自身の戦況判断としては)負けようがない状況から、たった一手の見落としによって勝利をふいにしてしまった。そうした将棋のおそろしさについて、書いてみたいと思います。
 
・また、人間のプロが指す将棋のすばらしさと、無機質ではあるけれど一秒間に1800万手読むというコンピュータの計算速度の速さ、圧倒的な棋譜データの量に基づいた強さそれぞれの長所と短所について、書きつづってみたい。
 
・本書の一番の骨子は、後手番の私が一手目に指した、6二玉の一手にあります。
 
・私は羽生善治に会い、もしもどうしてもコンピュータと対局しなければならないとしたら、どういう条件で、どのように準備するのか。そう尋ねるとまず、人間と戦うすべての棋戦を欠場します。そして一年かけて、対戦相手であるコンピュータを研究し、対策を立てます。自分なりにやるべきことをやったうえで対戦したいと思います」という、非常に明快な答えをくれたのです。
 
プロ棋士を引退して8年経つ米長邦雄はどれくらいの強さなのか。どの程度弱くなっているのか本番までになんとか力を取り戻さなければならないわけですが、そのために何をすればよいのかを考えました。野球に例えるならば、王貞治落合博満が再びバッターボックスに立ち、現役時代の勘を取り戻してヒットやホームランを打てるようにするにはどうしたらいいのか、ということです。
 
コンピュータの思考の弱点の中で、現実的につきうるものは、入玉です。ボンクラーズ入玉されると人が変わったように弱くなることが知られています。この弱点をつくことが、私が今回戦う作戦の、大きなポイントとなるだろうと思いました。
 
・妻に「私は勝てるだろうか」と質問をしました。妻はあなたは勝てません」と断言されました。あなたは全盛時代に比べて、欠けているものがある。あなたはいま、若い愛人がいないはずです。それでは勝負に勝てません」と言ったのです。妻が私に伝えたかったのはあなたはナーバスになりすぎなんじゃないか。しょせん、コンピュータ相手の遊びじゃないか。何をそんなに真剣に思い詰めているのか。気楽に構えていたほうがいいよ」というアドバイスだったのではないか、そう考えています。

 

ワタシも今は勝てないなあ……「愛人がいないから」!(笑)違うかー!(笑)将棋ファンオススメです。(・∀・)

 

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われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る (中公文庫)