「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「カラー版 東京凸凹地形散歩」(今尾恵介)

 


カラー版 東京凸凹地形散歩 (平凡社新書)


ワタシの住む横浜って案外、坂が多い。そして東京も実はデコボコなんだよね。(笑)地下鉄銀座線渋谷駅は地上だし、丸ノ内線四谷駅も地上だし。それじゃあ「地下鉄」じゃななくて「地上鉄」じゃん!(笑)


さて、この本。「東京は地形パラダイス!地形が好きになると、普段は「迷惑な存在」だった坂道や崖地も、魅惑のスポットに様変わり。ご先祖が築いた用水や堤、切り通しや盛り土などの痕跡をたどれば、地形とともに生きてきた、東京の歴史が見えてくる。山手から下町・郊外まで23エリアを標高差が一目でわかるデジタル地図とともに紹介。見て読んで歩いて楽しい一冊!」そのエッセンスを紹介しましょう。


・今はなき飯田町という町名は、徳川家康飯田橋を視察に訪れた際、住民のひとり飯田喜兵衛が案内役になったことにちなむ。


「麹町」の「麹」は当て字で、国府路町ーつまり武蔵国府のある府中に通じる道から転じたという説もある。


谷町という名は、谷間の日当たりが悪いイメージからか全国的に少しずつ姿を消し、四谷、市谷、麻布の3つの江戸の「谷町」もことごとく失われてしまったのは残念である。中でも麻布谷町などは、谷そのものが半ば埋められ、アークヒルズという「丘」になってしまった


芋洗坂は、江戸期に「朝日稲荷の前で芋が売られていたことにちなむ」といった俗説もあるが、おそらく疱瘡(いも)を洗う祈祷としてのイモアライ(または忌祓い)だろう。


野の付く地名は全国に数多い。長野、中野、遠野、大野、与野、平野、辰野、串木野など非常に多い。地名学的に言えば、酒に台地の上などで樹木に覆われていない草原など、未利用地を指すことが多いようだ。野イコール「台地上の草原」など単純に定義はできないが、そのような傾向は確かに認められる。


・渋谷駅で地方出身者に「地下鉄はどちらですか」と尋ねられた人が「三階へどうぞ」と応えたところ、「田舎者だと思って馬鹿にするな!地下鉄が地下を走ることぐらい知ってる」とえらい剣幕だったという。そんな「伝説」も立体的な地形ならではのエピソードだろう。


落合という地名の多くは、二つの川が文字通り「落ち合う」ところに名付けられている。


「テルさんぽ」「ぶらり途中下車の旅に行きたくなるね。オススメです。(・∀・)



 


カラー版 東京凸凹地形散歩 (平凡社新書)