地理ネタの本が大好きなので、あれこれ読んでるけど、この本はケッサクだね〜!「住みたい街」ではなく、首都圏の「住みたくない街」「住んだら最悪そうな街」を徹底批評。
「月間100万PVの人気サイト「東京DEEP案内」待望の書籍化!!45路線718駅を徹底調査した、街のネガティブ情報大全鉄道路線・地域別でまったく違う街の人種と傾向を丸裸に大解剖!絶対住みたくない街は……3位西川口、2位川崎、1位は◯◯!!膨大な情報量を基に、犯罪多発地帯、貧困層地区、暴力団事務所がある、カルト宗教施設・過激派アジトがある、不良外国人居住区、勘違いセレブが多い、ゴミ出しのマナーが酷い、低湿地・液状化地帯、工場・産廃業者が多い、ラブホテル・風俗店ばかりの街…etc。あえてネガティブ要素に焦点を当て、豊富な写真・地図を交えながら「絶対住みたくない街」をランキング化。そのエッセンスを紹介しよう。
・巷には「住みたい街」「住んでよかった街」という情報はウンザリするほどあふれているのに、逆に「住みたくない街」「住んだら最悪だった街」というネガティブな面を主軸に据えてまとめた情報が、辺りを見渡していても皆無。それならば「東京DEEP案内」が「汚れ役」を買ってやろうではないか。
・本書では、「DQN」(ドキュン)の定義を「ヤンキー、品位に欠けた非常識人、自己中心的で粗暴な人間」とし、そうしたDQNは住民の大勢を占める地域を「DQN地域」と表現している。
・見分ける最も有効なのが「パチンコ屋」の数。ギャンブラーオヤジが集まる競輪・競馬・競艇・オートレースといった公営競技場の数々。ラブホテルや風俗店、赤羽や蒲田、京成立石などの代表される「呑ん兵衛の街」であるかどうか。外食がお一人様向けチェーン…ばかり、駅前のミスドやドトール、マックの客層と喫煙席と禁煙席の配分。ホームレスやゴミ拾いがたむろしている、漫画喫茶・ネット喫茶がやけに多い。身なりの微妙な外国人がやたらと多い、生活感に乏しくやけに寂れている、「書店」の有無や規模の大小、書籍の種類はその街の知的レベル、公営団地が多い、自販機のドリンクが130円で売られていない、「大島てる」の火の玉を見る。
「首都圏絶対住みたくない街コレクション」
・「吉祥寺」→住むことを考えると駅前一帯は繁華街としての密度も高い上に人通りの多さにウンザリする。道が狭いのに車が多い。休日には大渋滞で発狂。そして案外夜の治安が悪い。悪いことは言わないから三鷹か荻窪に住もう。
・「自由が丘」→ そもそも昔この土地は「荏原郡衾(ふすま)村九品仏駅前」→目黒区自由が丘。
「首都圏鉄道駅別ざっくりネタ帳(東京23区編)」
「二重橋前」→本籍地にしたい住所ナンバーワン『千代田区千代田1番』
「秋葉原」→珍スポ的見所で注目されるは肉の万世裏の電波自販機。
「浜松町・大門」→浜松町二丁目はかつて芝新網街と呼ばれ東京三大スラムだった。
「新宿御苑前」→「例のプール」がある貸しスタジオが新宿一丁目に存在。
「早稲田」→日本のガウディ梵寿綱(ぼんじゅこう)の珍建築マンションも有名。
「蔵前」→都営地下鉄の乗り換えがクソ不便な事で有名。大江戸線と浅草線で駅の場所が離れていて一旦地上に出なければならない間抜けな仕様。これ以上被害者が出ないよにどっちか駅名だけでも変えとけよ。
「本所吾妻橋」→観光客ゼロで素朴なもんじゃ焼き「おかとく」がお勧め。月島のもんじゃがアホ臭く思えます。
「業平橋」→タクシー運転手御用達「キクヤ」で朝のみ。
「北池袋」→末枯れた佇まいの酒場「すて石」が気になる。
「板橋」→駅前ドサクサ飲食街「ほろよい横丁」がオツな雰囲気。
「蓮根」→「レンコン」とは読まずハスネと読むマイナー地域。上蓮沼村と根葉(ねっぱ)村から一文字ずつ拝借。植物のレンコン由来ではない。
「池袋」→新宿・渋谷と並ぶ山の手三大副都心の一つだが、どこか垢抜けない埼玉の植民地。
「堀切」→「東京で一番寂しい駅」の称号を与えるな間違いなくココ。
特に、「絶対住みたくない街(駅)ランキング」「あなたにピッタリな街はどこ?鉄道沿線別“傾向と対策”」は読ませる。じっくり読みたい!また巻末の「貧民ゾーン」「インテリゾーン」など街の分類と格差が露骨に丸裸にされた「東京タウンマトリックス2017年度版」はアプリにしてほしいねえ。オススメです。(・∀・)
東京DEEP案内 - 東京アンダーグラウンドタウンガイド
https://tokyodeep.info/