酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ホットドッグの丸かじり 23」(東海林さだお)

 


ホットドッグの丸かじり (文春文庫)


お正月三が日は楽しい。一年の中で一番食べて、飲んで、笑って、寝て、ホント楽しい。今年こそ東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」全作品読破しようっ!!!


山で食べる塩むすび、縁日の焼きそば、そして風が吹きわたる野球場で食べるホットドッグの美味しさ…食べ物の適材適所に思いを馳せつつ、肉まんや桃缶の正しい食べ方を遂行し、人柄もよく成績優秀な人参君がなぜ出世できないのか悩む。今日も大忙しのショージ君、ついに豚肉料理店で豚攻めに遭うことに」そのエッセンスを紹介しよう。


「盛り合わせの思想とは」


「盛り合わせ」は心がときめく。居酒屋に入って、「エート、何にしようか」とメニューを見ていく。ヤキトリがある。ヤキトリいくか。正肉を二本……いや三本、レバを一本……レバはタレにするかシオにするか。まさにその時「盛り合わせ」の文字が。これによって居酒屋のメニュー選択の苦しみから救われたことであろう。


盛り合わせは食べ物の世界に限らない。人間の世界にも盛り合わせはある。SMAPも盛り合わせの一種だ。天ぷらの盛り合わせは、エビ、アナゴ、イカ、椎茸などを盛り合わせる。どれもこれもそれぞれに個性があり、ひいきがある。SMAPもそのように盛り合わせである。クレージーキャッツも、ドリフターズも盛り合わせだ。


「切り干し大根の怪」


おかずには地味なおかずと派手なおかずがある。派手なほうのおかずは動物系が多い。刺身、トンカツ、天ぷら、焼き肉などは派手なほうといえる。地味な方は植物系に多い。地味派の中でも特に地味、うんと地味、地味派の極北に位置するのが切り干し大根である。ヒジキもそうだし、おからもそうだ。正しくは、切り干し大根の煮たの、ヒジキの煮たの、おからを煮たの、と言い、俗に、“たの物三大マルビトリオ”と言われている。


「ふりかけの実力は?」


ふりかけはおかずの上陸である。しかも一挙上陸、一挙占拠、一挙支配である。もはやこの地(ゴハン)には他のおかずは一切侵攻できない。この地は、あっという間にふりかけ独裁国家となる。ふりかけのふりかかったゴハンに、大トロはもはや不要だ。無理して食べてもいいが、その味は想像するに余りある。すべての名門のおかずさえ退ける。ふりかけはおかずである、という認識さえない人は多いが、ふりかけは立派なおかずなのである。世界最小のおかずである。無数の、ふりかかるおかずである。そして、一挙上陸のおかずである。ふつうの食事は、おかず群はテーブルの上にある。ここは、いってみれば兵站(へいたん)部だ。


その他、「正月にピリオド鯛茶漬け」「“肉マン走り”の人々」「おのろけ豆の謎」「3000円のお好み焼き」「♪ケーキ巻き巻き」「機内食を地上で?」「ブランドバーガーを食べる」「タン塩の時代」「バター醤油かけごはん讃」「午後の定食屋」「人参の不思議」「冷やし中華KKもリストラ」「懐かしやスパゲティ・ナポリタン」「野球好きでホットドッグ」「茗荷に学ぶ」「桃缶の甘美」など。


今年も美味しいもの、いっぱい食べるぞー!オススメです。(・∀・)


 


ホットドッグの丸かじり (文春文庫)