ウワサの本、ようやく読むことができました!タイトルからして惹きつけられるっ!(・∀・)
「第24回雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞!芸人初の快挙!連載時の読者からの大反響に、発売前に重版が決定した話題作。 ブームには例外なく終わりが来る。そして、終わった後も生き続けなければならない。不器用だけれども、一歩一歩前に進んでいる一発屋芸人達。決して憐れな存在などではない。それを髭男爵の山田ルイ53世がホロ苦く教えてくれた」そのエッセンスを紹介しよう。
・多くの人々に愛され、真似をされた一発屋達の芸。学校や居酒屋、メールやSNS上でのやり取り……あらゆる場所で、彼らのギャグやフレーズが飛び交い、一発屋たちの衣装を模したコスプレに身を包み、忘年会や新年会の余興を切り抜けるものが続出した。
そうして……僕達は消えた。
本書で描かれるのは、サクセスストーリーではない。一度掴んだ栄光を手放した人間のその後の物語である。とかく「消えた」「死んだ」と揶揄されながちな一発屋……筆者はそうは思わない。取材を通して感じたのは、むしろ真逆の何かである。果たして真実はどちらなのか……それは読者自身の目で確かめていただきたい。
・一口に一発屋と言っても、その瞬間最大風速、ブレイク度合いには正直なところ、差がある。一回売れた当時の最高到達点や期間は、年々低く、短くなってきており、一発屋は小粒化傾向にあるのが現状である。最近では、数ヶ月と持たず、その一発を終えるものも少なくない。
特筆すべきは、“ギター侍”があくまで羽田のオリジナルであり、彼の登場以降、『エンタの神様』には、ネタのフォーマットが羽田に酷似したピン芸人が溢れかえったという事実。“羽田チルドレン”とでも言うべき彼らの特徴は、大まかにいえば「ネタ振りをする」→「自らツッコむ」→「各々のコスプレキャラに相応しい、流行りそうなフレーズを絶叫」……ギター侍を下敷きにしたようなその構成にある。賞レースのチャンピオンでもない芸人が、一つの番組内と限定的ではあったら、多くの人間の芸風に影響を及ぼし、言ってみれば「時代の芸」を創った。これは偉業である。大袈裟かもしれぬが、波田陽区は文字通り「エンタの神様」だったのである。
その他、「一発屋界を変えた男、綺麗で正気、でもハードゲイ、レイザーラモンHG」「出来ないから面白い、芸人として駄目すぎる、コウメ太夫」「二人揃って“のど自慢出身者”テツandトモ」「サイン会なのに客が0人、ジョイマン」「ムーディ勝山と天津・木村のバスジャック事件」「ハローケイスケ 不遇の0.5発屋」「とにかく明るい安村 裸の再スタート」「キンタロー。女一発屋」「髭男爵 落ちこぼれのルネッサンス」など。
一発屋でも、一時的でも売れたということはスバラシイよね。お笑いファン必読、オススメです。(・∀・)♪