「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」(鵜飼秀徳)

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寺院消滅

寺院消滅

 

ショッキングなタイトルだ……「お寺が消滅」なんて……。(@_@)!

 

日本のお寺は、かつてないほどの危機に瀕している。菩提寺がなくなり、お墓もなくなってしまった――。中でも地方のお寺の事態は深刻だ。高齢化や過疎は檀家の減少につながり、寺の経営を直撃する問題となっている。お寺やお墓、そして地域の縁を守ろうと必死で努力する僧侶たちの姿と、今だからこそ、仏教に「救い」を求めて集まる現代人の姿が見えてくる」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・日本創生会議が発表した「消滅可能性都市」では、このまま大都市圏への人口流出が止まらず、若年女性の減少などが進めば、2040年には全国の自治体の49.8%が消滅する可能性があると指摘している。方都市が消滅するのに、そこにある寺が存続できるわけがない。仏教界では既に寺院の消滅期に入っている。寺の存続問題を通して、今、地方で起きている問題ー高齢化、過疎化、核家族化、都市への人口流出などー見ることもできるかもしれない。
 
現在、全国に7万7000の寺院がある。そのうち住職がいない無住寺院(空き寺は約2万カ寺に達している。さらには宗教活動を停止した不活動寺院は2000ヵ所以上にも上がると推定される。しかし、多くの宗門は無住寺院や不活動寺院の実態を把握し切れていない。仏教界全体ではほぼ手つかずの状態といえる。かつては住職が存在し、ムラ人が集い、守り、信仰の拠点としての役割を果たしていたはずだ。なぜ、寺を守れなかったのか。「寺が消えることは自分につながる「過去」を失うことでもある」ことをわずかでも感じ取っていただければ幸いだ。
 
寺とコンビニの数はどちらが多いか、ご存知だろうか。仏教系寺院は7万7329ヵ所存在し、僧侶は37万7898人に上る(宗教年鑑平成26年版)全国のコンビニ数は5万2380店。寺院のほうが2万5000軒多いのである。だが、われわれはコンビニほど、寺を必要としているだろうか
 
その他、「地方から寺と墓が消える」「住職たちの挑戦」「「悪魔のカフェ」店主から仏門に(宇久島妙蓮寺の佐々木浄榮さん)」「福沢諭吉のミイラと改葬」「もう住職はいらない 空き寺で起きる仏像盗難」「再建できない被災寺院」「絶滅寸前の尼僧」「日本で一番新しい寺・一妙寺(国立)」「寺は消えてもいいのか」「鹿児島が迎えた寺院・僧侶の「完全消滅」」「隠れ念仏の悲劇」「浄土真宗の団結力を警戒」「宗教崩壊の歴史を振り返る」など。

 

これは真剣に考えなければね。オススメです!

 

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寺院消滅

寺院消滅