今でも忘れられないがの広岡達郎監督のヤクルトスワローズ、西武ライオンズでの優勝だ。現役時代は知らないが、弱いチームを強くさせる「管理野球」は一世を風靡したよね。(・∀・)
さて、この本。「最近は新聞・テレビを見るにつけ、腹が立つことばかりだ。準備不足で太った選手、そんな選手に甘すぎる監督……。私は、日本野球を本来あるべき姿に戻すべきだと考えている。そんな私に対する「50年も前の話だろ?」「おまえは老害だ」といった低劣な批判など気にしない。50年や100年で野球の基本や本質は変わらない。大リーグの猿まねこそが近代野球だと信じて疑わないのは、大きな錯覚である」そのエッセンスを紹介しよう。
・最近は新聞・テレビを見るにつけ、腹が立つことばかりである。 「日本の野球はなぜこんなに崩れてしまったのか」 と情けなくなる。「ポスティングシステム」「コリジョンルール」 「リプレー検証」「優しい監督が多い」「 バッティンググラブやフットガード、ネックウォーマーの使用」 などなど。私自身、 若いときにはわからなかった野球の真髄をいまの選手や野球ファン にぜひ伝えたい。当然、私の意見はいまの野球界に手厳しいが、 ただの批判ではなく「なぜ間違っているのか」を説明し「 こうすればよくなる。こうすればうまくなれる」 という真理と本質を書いたつもりだ。
・「野球に奇策やマジックはない。試合になったら、 そのとき一番確率の高い作戦をやるだけで、 勝敗を分けるのはキャンプでチームとしてどれだけ準備(練習) をしたかだ。ペナントレースが始まったら、 監督は見守っているだけ。すべてはキャンプでの準備に尽きる」
・「FAでトレードでこんなに選手を獲れば、 担当コーチは堕落する。これで勝てるなら、 コーチが若い選手を育てる必要がないではないか」
・現役時代、巨人の先輩、青田昇さんから「打撃の極意」 を教わった。「ヒロ、バッティングは難しく考える必要はない。 センター返し、センター返し。 来た球をセンターに打ち返す気持ちで打てばいいんだ」 といことだった。王貞治「 ホームランを打とうと思って打席に立ったことは一度もない。 いつもライナー性のいい当たりを飛ばそうと心がけただけ。 そのいい当たりが伸びてホームランになったんだ」落合博満「 いつもセンター方向に打とうと思って打った。 その中で外角に来た球を打ち返したら右に行っただけ」。 共通するのは青田さんの極意「センター返し」である。
その他、「巨人の低迷はGMだけの責任か」「ナインの危険な「肥満体質」 」「大田泰示のトレードはコーチの責任」「 それでも大谷のポスティング移籍には反対だ!」「 天才イチローを解剖する」「 甲子園のHRS新記録が証明した3つの効果」「 カープファンよ怒れ!こんなクライマックスシリーズは間違いだ」 「スーパースターを監督にしない大リーグに学べ」「 指導とは継続すること」「川上哲治監督との確執と和解」
もう一度広岡さんがGMになったらどんなチームになるのかね。楽しみな気がする。野球ファンにオススメです。(・∀・)