「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「父の椅子 男の椅子」(宮脇彩)

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父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)

父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)

  • 作者:宮脇 彩
  • 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本
 

 どうやら人間はモノを集めたくなるイキモノらしい。(笑)ワタシの場合はギターかな。いままで29本購入し、現在では10本のギターが所狭しとリビングとワタシの部屋に並んでいる。♪

 

さて、この本。「著者は建築家宮脇檀の長女。著名な父の思い出を娘が語るという本は無数にあるが、本書がユニークなのは、父のコレクションした名作椅子を一方の主役に据え、椅子とのかかわりで父その人を浮かび上がらせている点だ」そのエッセンスを紹介しよう。

 
宮脇家にある椅子は、すべて違う椅子だと言ったら驚かれるでしょうか。父は、二十世紀名作椅子のコレクターだったのです。ダイニング用の椅子も、我が家ではみんなバラバラです。狭い我が家は椅子で占領されていました。男はコレクションをしたがるもの、自分のハーレムが欲しいのだ」と父は言っていました。それにしても父のコレクションは多岐にわたっていたのです。世界中の地図はガイドブック、民芸小物、遺跡や建築物の「かけら」しかし、一番のコレクションは何といっても「椅子」です。
 

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何かお祝いがあれば一脚買い、後になると買うために何かお祝いを作り出すなんてことをしながら増えていったのだそうです。最盛期には200脚を数えるまでになったのです。
 
「椅子は座りよければよいすか」父のエッセイの題名です。どの椅子が一番座りやすいですか」これほど答えにくい質問は無かったと言っていました。
 
座りやすさはもちろんですが、父は造形のプロ、建築家です。椅子自体の美しさも評価の大きなポイント。そして多くの椅子を知っているだけに、それぞれの良さや欠点だって知っています。だから答えるのが難しい。どの女性が一番いい女ですかって聞かれたたら、困るだろ」だそうです。

 

椅子には全く興味がなかったけど、この本を見て愛用の椅子が欲しくなりました。(笑)オススメ、いや、『イス』スメです。(笑)(・∀・) ♪

 

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父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)

父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)

  • 作者:宮脇 彩
  • 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本