「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「曽呂利 秀吉を手玉に取った男」(谷津矢車)

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曽呂利 秀吉を手玉に取った男 (実業之日本社文庫)

曽呂利 秀吉を手玉に取った男 (実業之日本社文庫)

 

 

まだまだ知らないことってたくさんあるもんだね〜!秀吉を手玉にとった「曽呂利」は知らなかったなあ〜〜!豊臣秀吉に御伽衆として仕えた、曽呂利新左衛門知ってた!?(・∀・)

 

秀吉はん、お耳を貸していただけまっか。堺の町に秀吉を愚弄する落首(狂歌)が放たれた。犯人は鞘師の曽呂利新左衛門。討ち首になるはずだった曽呂利だが、持ち前の才覚で死罪を逃れた挙句、口八丁手八丁で秀吉に取り入り、幕下の一員に収まってしまう。天才的な頓知と人心掌握術で気味な存在感を増す鮟鱇顔の醜男は、大坂城を混乱に陥れ――この奇妙な輩の真意とは一体!?新感覚歴史エンタテインメント!」そのエッセンスを紹介しよう。


・「なあ、お願いがあるんやけど。わしの才を買うてくれ

「お前の才か。お前に何ができんねん」

「何もできひんわ。茶も連歌も中途半端や。でも、わしには口があるで。この口でやれることをやる。知っとるで、あんたら、そういう欲しいんやろ」


・「のう、関白はん。お役目料についてわしから中身を催促してもええでっか。一日目には米一粒をいただく。これでどうや。けど、二日目には倍の二粒、三日目には倍の四粒頂きます。そうやって前の日の倍を貰うあんばいで、百日まで頂きたいんや。何せ貧乏暮らしが長かったもんで、毎日少しずついただきたいんや」


・曽呂利は、商都として名高い泉州堺で刀の鞘(さや)を作る鞘師をしていて、刀が鞘にソロリと入ることから曽呂利と称したという。

 

石川五右衛門千利休豊臣秀次石田三成など曽呂利に翻弄されるストーリーが痛快だっ!口八丁手八丁!いいねえ!歴史の教科書にしたいね。オススメです。(・∀・)!

 

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曽呂利 秀吉を手玉に取った男 (実業之日本社文庫)

曽呂利 秀吉を手玉に取った男 (実業之日本社文庫)