一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「ショージ君の面白半分」(東海林さだお)

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ショージ君の面白半分 (文春文庫)

ショージ君の面白半分 (文春文庫)

 

 天才、東海林さだおさん。この本は1979年12月初版だから、もう40年前。そのときから文章のスタンスが変わっていない!これはスゴイ!♪

 

「Gパンをカッコよくはきたいと思えど、Gパンはあまりにも細く、わが腹はあまりに太し。仕方ない、せめて新しいステテコでもはいて気ままな旅に出ようじゃないの!?」そのエッセンスを紹介しよう。
 
マキシム・ド・パリで、背後にひっそりと立って、客の動向を監視している、黒背広のボーイ。メシを食うときに、うしろに立っているボーイぐらい邪魔なものはないあれさえいなければ、心おきなく、自分のやりたい方法でメシが食えるのだ。監視つきでメシを食うのは、刑務所の中ときまっている。彼らはなんのためにああして立っているのかというと、客がなにかヘマをしたら、すぐ馬鹿にしようと思って立っているのである。高級レストランでボーイに馬鹿にされる実例集」とでもいうような物があるのだ。
 
「とらや」は、実にもうなんでもある食堂である。「そばの部」「中華そばの部」「和食の部」「寿司の部」「飲み物の部」と分かれていて、「飲み物の部」には、サイダー、コーラ、カルピス、スプライト、リボンシトロン味噌汁とあるのには驚いた。かに味噌汁は飲物には違いないが。
 
・その昔、中学生のころ草深い田舎の野球チームの、不動の二塁手だったのである。どのくらい不動かというと、そのチームの構成員が9名ちょうどであったので、動かそうにも動かしようがないほど不動だったのである。打順は7番。これまた不動の7番であった。どう不動であったかというと、打順もこのあたりにくると、最果てという感じで、多少動かしてもどうしようもないということで不動なのであった。
 
・ぼくはタバコはセブンスターと決めた理由は、なんとなくノドによさそうだ、ということである。なぜセブンスターはノドにいいのかというと、包装が白いからなのであるなぜ包装が白いとノドにいいかというと、龍角散が白いからなのである。龍角散はノドの薬である。そして白い粉末である。白いものは、なんとなくノドにいいような気がするしたがってセブンスターは白いからノドによい、こういうことになる。こうした理路整然とした三段論法ならぬ四段論法によって、ぼくはセブンスターを愛好しているのである。
 
・「オッ、そこにおそろしく名前の長い弁当がありますな」「読んでみましょう。エー三波春夫特別講演15周年記念特別献立記念手拭月幕の内吸物付』とありますな」「じゃ、その三波春夫特別講演15周年記念特別献立記念手拭月幕の内吸物というのを食べましょうか」「では三波春夫特別講演15周年記念特別献立記念手拭月幕の内吸物というのを2つください」「ハイ、一つ千円です」名前が長く「特別」が二つついているわりには、ごくふつうの幕の内弁当である
 
その他、「ミニマム・ド・パリ」「忘年会なんか怖くない」「男はつまらないよ」「中年の手習い草野球」「スモーキン・プカプカ」「魚河岸は男のだいどこ」「歌舞伎座チンドン屋」「アメリカ面白半分」など。

 

「面白半分」どことじゃない!「面白全部」だね。オススメです!(・∀・)♪

 

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ショージ君の面白半分 (文春文庫)

ショージ君の面白半分 (文春文庫)