「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「越境芸人」(マキタスポーツ)

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越境芸人 (Bros.books)

越境芸人 (Bros.books)

 

この間、マキタスポーツのこの本を読んで感動した!そう「酒場のギター弾き」の裏技を書籍化してくれちゃったよ!♪ (・∀・)

 

すべてのJ-POPはパクリである (扶桑社文庫)

すべてのJ-POPはパクリである (扶桑社文庫)

 

 この本。その幅広い活躍の源のエッセイ集。

芸人、俳優、ミュージシャン、文筆家と、業界を超え、ジャンルを横断しながら活躍してきたマキタスポーツ。芸能生活20周年という節目の年、48歳にして所属事務所の退所を発表。芸能界初のFA宣言をした芸人が“越境"しながら考えたこと。マキタ式“第三の思考法"にして、斜め上の日本人論。一億総表現者時代を迎え、セルフマネジメントだけが身を助ける自己責任社会。まだ「そのままの君」でいるの? 幸福の先を探せ。とどまるな、越境しろ!」 そのエッセンスを紹介しよう。


「越境」。辞書で調べると「法的に定められた領界を超えて侵入すること」とあります。あまり良い意味でうはない。マキタスポーツという存在は、“そこに定住している人”からしてみると非常にいい加減な存在に見えるかもしれません。なんでも首を突っ込んで、中途半端にやり散らかす「にわか」や「器用貧乏」と言われてきたこともあります。違うんです。そうするしか方法がなかったから、そうしたまでで、一つのことに専念し、成し遂げられればこんないいこともないと思っています。でも、それが出来ない。


芸能界の定番といえばやはり木村拓哉でしょう。「好きな男ランキング」15連覇で幕を下ろした格好です。「盤石」はきついと思うんです。横綱と一緒ですから。勝ち続けるか、星の売り買いをするか、引退するかしかない。端的に言えばもう木村拓哉一代年寄とし「キムタク」を襲名すればいい


・長渕さん。こんな人なかなかいません。僕は長渕さんを「命がけのボケの人」と定義しています。思想も肉体もアップグレードしていく彼ですが、基本にあるのは「敵か、味方か」の思考基準です。「田舎vs都会」「個人vs国家」挙げ句今回の震災後、自然に対してさえ「憎い、俺達が何をしたというんだ」と「自然災害vs人間」で対決してしまいました。普通ならしょうがないと片付ける事柄でさえvsの構えです。それを拡大解釈すれば、一億総マスコミ目線の「ツッコミ時代」に対する「ボケ」という対立構図でなないでしょうか。

・インスタント麺(及びカップ麺)の売れ線は、30年以上前からベスト5が固定化されていて、下位が入れ替わっているだけだそうです。我々は「インスタント麺」を食べているのではなく「サッポロ一番」を食べているのです。あるいはカップヌードルを食べている。たけしはたけしに、長渕は長渕であることに忠実で、そしてブレない。ブレない手元が映し出すビジョンは明確です。

尾崎豊「I LOVE YOU」はセックスの歌。普通、男は事を終えると「素面」になるはずなので、あの歌の嘘くささがどうにも気になるのでした。いつまで酔っ払ってんの!と。

・僕た提唱して話題になった「10分どん兵衛は元々非公式。それがネットで話題になるや、日清のどん兵衛班が「公式」として認めたという展開に。今の時代「公式」より「非公式」の方が圧倒的にリアリティがあるのではないでしょうか。

 

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ピン芸人は職業ではなく「業」」である」と思っています。つまり「性格」なんですね。「バラエティ」という競技に必要な能力は、協調性と政治力です。要するに「自閉」しているのがピン芸人。その「病」っぽさが、ピン芸人ならではの「美」へと向かうんです。

・僕には長年の疑問があります。それは「なんで女の歌手の方が歌う理由がありそうなんだろう?」というもの。「歌姫」という言葉はあっても「歌王子」なんて言葉はない。謎です。

 

ホントだ!「歌王子」ってないよね。不思議!?「10分どん兵衛やってみよ。オススメです。(・∀・)

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越境芸人 (Bros.books)

越境芸人 (Bros.books)