「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「士魂商才の経営者 出光佐三語録」(木本正次)

 

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士魂商才の経営者 出光佐三語録

士魂商才の経営者 出光佐三語録

 
2年前にベストセラーとなり映画化にもなった「海賊と呼ばれた男」。モデルは、出光興産の創業者、出光佐三。すごい人がいたもんだよね〜!感動したよね〜!(・∀・)♪
 
さてこの本。改めて出光佐三のコトバを読んでみると響くんだわ、これがっ!そのエッセンスを紹介しよう。
 

出光佐三は、異色の実業家である。異色の経営者である。その説くところは、いつも形而上的な観念論であって、金を儲けるための商売のコツといった、実利的な側面は全くない。むろん、実務の訓練は、厳しかっただろう。けれども、そのまま『金儲け』の方法論につらなることはなかった。右腕の石田正實はいう。「この人は、私とは40年を超える長い付き合いであった。にもかかわらず、私にはただの一度も『金を儲けよ』とはいわれなかった」。それでは何を言ったか?「人を愛せよ」「人間を、尊重せよ」「日本人として、誇りの持てる経営をせよ」といった。そして繰り返し「働け」といった。

 

・愛とは何か?ただ頭をなでてやることか?そうじゃありません。なにもいわないでいいから、相手の立場になって考えてやる、というのが愛です。

 

・父は「働け、そして質素にせよ。ぜいたくをするな。働いて、自分に薄く、その余力をもって人のために尽くせ」と言われた。この父の教えが、私の会社のいまのあり方になっているのです。一生懸命働いて、経費の面でも徹底的に合理化して、消費者のために尽くすという私の会社のあり方は、私の両親の教えから生まれておると思うのです。

 

・「戦争は、負けたのではない。原子爆弾によって『消えた』」のだ。けれども形式の上からは、日本の敗戦とされよう。耐えようもなく悲しく苦しいことだけれど、これに耐え忍び、片々たる30年、50年の世の転換でなく、三千年の光栄ある歴史に思いを致せなければならない」御詔勅の要旨を伝えてから、佐三は自分の話に入った。

 

私はこの際、店員諸君に、3つのことを申し上げます。

 

1 愚痴をやめよ。
2 世界無比の三千年の歴史を見直せ
3 そして今から建設にかかれ

 

愚痴は泣き言である。亡国の声である。婦女子の言であり、断じて男子のとらざるところである。三千年の歴史を見直して、その偉大なる積極的国民性と、広大無限の包容力と、恐るべき咀嚼力と強く信じ、安心して悠容迫らず、堂々として再建設に進めねばならぬ

 

 ……すごい……映画よりもすごい……出光佐三、いろいろと読んでみよう。オススメです。(・∀・)

 

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士魂商才の経営者 出光佐三語録

士魂商才の経営者 出光佐三語録