「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「トロピカル性転換ツアー」(能町みね子)

 


トロピカル性転換ツアー (文春文庫)


衝撃的なタイトル!!!これは読まずにおられない!以前読んだこの本もすごかったっ!(・∀・)


「オカマだけどOLやってます。完全版」(能町みね子
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090830


旅行気分で「性転換手術」なんて!経験したヒトじゃないと書けないよね〜!人気ブログ「オカマだけどOLやってます。→(改名)オカマじゃなくなりました。」で大反響を呼んだ著者。『オカマだけどOLやってます。完全版』の後日談をつづった性転換手術日記。旅行気分で?パーッと気軽に手術?のつもりでタイに渡ったはずが、思いもかけない展開に!?なんとも?痛い?描写も、著者の手にかかれば、徹底的な客観性とユーモアがちりばめられ、壮絶さが薄められた体験記として読める。タイ出発前から帰国後までの日々を、やたらとリアルでときにハード、そしてトロピカル感満載にまとめた脱力系イラストエッセイ」そのエッセンスを紹介しましょう。



なんで性転換手術をしたいのか?私の場合はとても単純な理由である。


1 セックスしたい
2 温泉入りたい
3 手術さえしちゃえば戸籍の性別も変えられる


・いわゆる性転換手術を、いまは性別適合手術って言うそうです。もとから男or女なんだから体をそれに合わせるだけなのに「転換」っていうのはおかしい!ってことらしい。わたし的にはそんなのどっちでもいいけども。


膣の開け方はよく知りません。どうにか肉のすきまに穴を開けるんでしょう。人のチン子が入らなきゃ意味がないですから、それなりの深さを開けてくれるようです。ここで問題なのは、わざわざ大穴を開けるわけですから体にとってはキズ。だからキズを閉じようとするらしいです。怖い。閉じないためにはどうしたらいいか?つまりナンカを入れておかなきゃいけませんよね。それが「ダイレーター」っていうものです。太さも当然、アレくらいの感じ。一日に2回か3回、1時間くらいずつ入れなきゃいけない(ダイレーションという)。これがイヤなんだ。けっこう痛いみたいで。


・ああそうそう、よく「ボールはもらえるの?」って聞かれるけど、病院では何も聞かれませんでした。私もべつにほしくなかったので、何とも言わなかった。たぶん私のボールはタイに眠っていることでしょう。安らかに。チン子の袋や表皮は、一度取り払って、それを保存。こちらはあとで使います。(料理の解説みたいだ)


「新・マン子」の感覚。「何かがなくなった」というよりも、あそこの部分が小さくまとまった、っていう感覚尿道カテーテルを入れてるせいで、しっかりと感覚がある。咳をするとマン子に響いてしっかり痛い。でも、いつも痛くてたまらないというほどではない。マン子ができた感想としては、「グロい」「清潔ではない(ような気がする)」「オシッコがめんどくさくなった」の3本。


・性別が変わると通知がくるんだぜ。主文とか理由とか、かたっくるしくて笑っちゃうね。正直、この紙切れ1枚はけっこううれしかった。やっぱり「もう何もしなくていい」ってことに尽きますね。あーもーほんとにめんどくさかった、でも一連のおしごとは終わった、あーつかれた、おつかれーッス!という気持です。


スゴいなあ!壮絶なんだけど笑ってしまう…!(笑)経験したくないなあ!(笑)超オススメです。(・∀・)


 


トロピカル性転換ツアー (文春文庫)