京都奈良「駅名」の謎―古都の駅名にはドラマがあった (祥伝社黄金文庫 た 16-3)
最近ハマっている地名研究の専門家、谷川彰英氏。全著作読破を目指しています。(・∀・)
「京都・奈良を中心に歴史ある駅名や珍しい駅名の由来を探るというのがコンセプト」そのエッセンスを紹介しよう。
・「奈良」という地名は「平(なら)す」「均(なら)す」という言葉から生まれた地名で、全国どこにでもあるが、特に中部地方に多い地名である。
【コラム1 京都駅からプラットホームが消えた】
・京都駅には「0番のりば」から「34番のりば」まである。常識的には合計35本ののりばがあるはずである。ところが実際は18本しかない。これはどういうことなのか。
0〜10番のりば……在来線使用(北陸本線・琵琶湖線・京都線・奈良線等)
11〜14番のりば……新幹線使用
30〜34番のりば……在来線使用(関西空港線・山陰本線)
まず注意してほしいのは、「1番のりば」というのがないということである。さらに、15〜29番のりばがない。山陰ホームが20番台を使わず、30番台を使用したのは「山陰」にひっかけたということだ。これはこれで粋である。おまけに、34番のりばは降車専用なので、乗車できるのりばは都合、18本という計算になる。
・明治の初め、全国的に鉄道が敷かれることになったとき、当時の国鉄は、読み方が紛らわしい駅には「ノ」を入れることを原則とした。「三ノ宮駅」「御茶ノ水駅」「桜ノ宮駅」「森ノ宮駅」「西ノ宮駅」もそうであった。それに対する私鉄のほうは、そんなしばりがなかったために素直に「三宮駅」としたのである。
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へえ〜〜!知らなかった〜!今度京都駅に行ったら、じっくり見てみよう。「ノ」のナゾ、もわかったスッキリした。オススメです。(・∀・)