「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「「言葉にできる」は武器になる」(梅田悟司)

  


「言葉にできる」は武器になる。


タイトルに惹かれて読みました。私達が日常で使っているコトバ。それが武器になる!!!


超一流のコピーライター、梅田悟司氏の仕事術は、〈「内なる言葉」と向き合う〉〈正しく考えを深める〉〈自分との会議時間を確保する〉など、シンプルなものばかり。だが、日々の暮らしで実践し続けることで、生きる姿勢が根本から変わる。本書はそんな骨太な内容を伝えている。本書と似た内容の本は今後絶対に書かない。すべてを注ぎ込んで書いてくれた本」そのエッセンスを紹介しよう。


・人は、考えが浮かぶ時、言葉で疑問を持ち、言葉で考え、言葉で納得できる答えを導き出そうとしている。こうしたあらゆる「考える」という行為において、発されることのない内なる言葉を用いている。


・大切なのは、考えるという行為を頭の中で内なる言葉を発していると強く認識すること。そして、もう一つ、考えを広めたり深めたりしようとしていても、考えを前へ進めることなく、過去の記憶を思い出そうとしてしまっている事実に気付くことである。


・実際に「内なる言葉」を書き出していくのには、ノートのような綴りになっているものでではなく、A4サイズの1枚紙に書いていくことをお勧めしたい。付箋とノートでもいい。とにかく書く。紙がもったいないと思っても書く。その1枚1枚が自分自身であり、自分を知り、内なる言葉を磨いていくことにつながるのだ。



▲連想と深化を促す「T字型思考法」


・予定が空いている午前中の1〜2時間を、一週間に2回分、太めのサインペンで囲い「自分との会議」を記入していただきたい。平日が難し場合には、日曜の午前中と、翌週の土曜の午前中でもいいかもしれない。


どんな言葉が人の心を動かし得るのだろうか。私が考える唯一の方法は、思いをさらけ出すことに集約される。そのためには、さらけ出したいとい思える思いがないと意味がない。さらに、思いの全体を把握していなければ、何をさらけ出したらいいのかも分からない。そのために、思いを内なる言葉として捉えることで扱いやすい形に置き換え、内なる言葉を掘り下げたり、拡張させることで、解像度を上げることが重要となる。


思いを言葉にする手法を「2つの戦略」として、内なる言葉に適切な形を与える方法とは、言葉の型を知ること、そして言葉を生み出す心構えを持つことである。2つの車輪である。


1 たとえる「比喩・擬人」

「今一度日本を洗濯致し候」 坂本龍馬
「みんな子どものときは妖怪です」 水木しげる
「前進できぬ駒はない」 中原誠将棋棋士


2 繰り返す「反復」

同じ言葉を単純に繰り返して人々の印象を残すこと。そして、同じ言い回しや単語を効果的に繰り返すことでリズムをつくり、理解を促す方法である。

「努力だ。勉強だ。それが天才だ」野口英世


3 ギャップをつくる「対句」

同じ文章の型や単語を並べるのが反復であるならば、その逆もある。それが「対句」であり、ギャップを生み出すことで、言葉を強化する表現技法である。ポイントは、自分の言いたいことの逆を前半に入れることで、後半の本当に伝えたい内容を際立たせることにある。そのネガティブが踏切台になり、大きくジャンプすることになるのだ。

「負けるが勝ち」


4 言い切る「断定」

お勧めしたいのは、文章を書いたうえで「と思う」「と考える」といった言葉を一度排除してみることである。

「明日描く絵が一番素晴らしい」(パブロ・ピカソ
「世界平和のためにできることですか?まず家に帰って家族を愛しなさい」(マザー・テレサ


誰一人として、平均的な人などいない。顔を思い浮かべ 反応を予測する


「ふたりの言葉法」

・常套句「平素からお世話になっております」
→ ふたりの言葉「先週の打ち合わせ、ありがとうございました」


・常套句「大変ご無沙汰してしまいまして、申し訳ありません」
→ふたりの言葉「前回お会いさせていただいてから、◯ヶ月が経ってしまいました」


・常套句「今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」
→ふたりの言葉「今後は社外でもお話させていただければうれしいです」


この本は、何度も何度も繰り返して、実践して、叩き込みたい本。超オススメです。(・∀・)


  


「言葉にできる」は武器になる。