マンガの神様、手塚治虫が亡くなったとき、ハッキリ覚えている。ちょうど昭和の終わり。美空ひばりが亡くなったのと同じなんだよね。時代の終焉を感じたものだね…。
さてこの本。膨大な手塚作品の中の少年マンガの中から最終回を集めたもの。「いきなりステーキ」じゃなくて「いきなり最終回」だ。(笑)
「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」、「ジャングル大帝」、「ワンダー・スリー」、「どろろ」、「リボンの騎士」のラストと、各作品にまつわるエピソードが収録。
とくに「ブラック・ジャック」は、連載最終回と読切最終回の2話あるって知ってた?ああ〜あったあった!特に連載最終回のなんともいえない、胸がしめつけられるような切なさと哀しさ……タマラナイ……。この名言が収められている。
「ブラック・ジャックくん、われわれは医者なんだぞ。神さまじゃないんだ。これだけは きみも キモにめいじておきたまえ 医者は 人をなおすんじゃない 人をなおす手伝いをするだけだ なおすのは……本人なんだ。本人の気力なんだぞ!医者が人の生き死にのカギをにぎるなんて、思い上がりもはなはだしいんじゃないか?」
ああ……いいなあ……「ブラック・ジャック」再読したいなあ。「どろろ」もいいなあ。マンガファン、手塚ファン必読!超オススメです。(・∀・)