「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代 今を読み解くキーワード集」

  


毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代 今を読み解くキーワード集 (光文社新書)


たびたび著作を読んでいて、先日ようやくお会いすることができたマーケティング・アナリストの三浦展さん。オモシロイ!実にオモシロイ!なるほど!時代はこうなっていくのか、こう変化していくのかという読みが鋭く、的確なのだ!(・∀・)


さてこの本のタイトルでスティーブ・ジョブズを思い出した。「かっこよかったものがかっこわるくなる。新しいものが古くさくなる。時代の逆転――「消費」「世代」「少子高齢化」「家族」「都市」の最先端の動きをわかりやすく解説。今がわかる、一歩先がわかる、ビジネスにも役立つ一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


・私の仕事は社会や消費や都市の動向の分析です。これまで30数年間、分析のためにたくさんのキーワード、造語を生み出し、本に書いてきました。本書では、それらのキーワードのうち、過去10年から15年くらいのものからセレクトしたもの、ピンと来た、評判のよかったものを1冊にまとめました。


・景気って、決してお金だけの話ではないと思います。景気の「景」は、景色の「景」。単に「売上げが伸びる、給与が上がる」=「景気がよくなる」ではない、人々の景色がよくなることではないでしょうか。今、人々はいかにお金を使わずに幸せになれるかを考えています。住宅ローンはやめて、中古住宅を安く買ってリノベーション(大改造)しよう、とか。外食を減らして、家に友人を呼んで、食べ物は持ち寄りにしよう、とか。そういう人たちの表情を見ていると、一様に明るい気がします。


「楽しい」と「うれしい」の違いを考えてみることが重要です。楽しいのほうは、きっと一緒にいいお店に行って、おいしいものを食べたとか、話が弾んだとか、そういうこと。うれしいのほうは、もちろんお店も食事もよかったのでしょうが、とにかく会えてよかったなあという気持ちです。それだけ人への関心が高い。バブル時代は楽しいことがたくさんあった時代でした。でもうれしいことがあったかどうかはわからない。不景気の長引く近年は楽しいことも多くないかもしれません。でも、だからこそ、うれしいことを人々は求めているように思えます。


・第一の消費(大正から昭和にかけて)第二の消費(戦後の大衆化、家族を中心とする消費)第三の消費(ブランド志向)に対して第四の消費は、物質的な豊かさからの脱却です。物ではない人間同士のコミュニケーション、コミュニティへの志向が高まります。私有から共同利用への志向です。


スティーブ・ジョブズは、いつも同じ服を着ていました。日本でも有名な経営者やコンサルタントは、毎日同じ服を着るらしいです。特に靴下はまったく同じだそうで、右でも左でも同じ黒い靴下をはく人が多いのです。一日に重要な意思決定をたくさんするので、服装とか靴下とかで無駄な意思決定をする時間をとられたくないのです。ビル・ゲイツは一日3,000通のメールがくるといいます。今は、毎日服装をとっかえひっかえする人よりも、毎日同じ服を着る人のほうが、どうもおしゃれ、かっこいい、カリスマだと思われる時代のようです。言い換えると、物を買わない人のほうが、しばしばおしゃれでかっこいいと思われる時代なのです。


その他、「シンプル族(ミニマリスト)」「自己関与性(アナログレコード、味噌作り)」「おさがりからおあがりへ」「老若男女同一市場」「中年男性のおうち化」「表参道にいらつく」「一人焼肉と便所飯」「有料会話」「熟年結婚」「街をシェアする(HAGISO)」「新・四畳半暮らし」「商店街をシェア店街に」「コムビニ」「コモビリティ(ナイカー族、コミュニティバスなど。


確かにそうだよね。ワタシの周りにも熟年離婚熟年結婚もあるわー!「コムビニ」「シェア店街」はナットク!三浦さんの全著作、読もうっと。オススメです。(・∀・)


  


毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代 今を読み解くキーワード集 (光文社新書)