「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「AV女優消滅 セックス労働から逃げ出す女たち」(中村淳彦)

 


AV女優消滅 セックス労働から逃げ出す女たち (幻冬舎新書)


最近は、こんなタイトルの本が新書になるんだね。(笑)読みたくても、興味あっても読まないでしょ。代わりに読んであげました!(笑)


「日本の多彩なアダルトビデオはまさに百花繚乱、世界中に多くのファンを持つ。かつては暴力団が女性を斡旋し、資金源としたが、90年代後半から業界の体質改善が進み、自ら女優に応募する女性も増え、健全なビジネスに変貌を遂げたかに見えた。しかし、2016年3月、女性団体が、自らの意思に反してAV作品に出演させられた女性たちの存在を発表。その後、被害者の告発が続く。AV女優が身を置く過酷な労働環境が表面化したのだ。東京オリンピックを控えた今、当局はAVへの取り締まりを強化する方針だ。瀕死寸前のAV業界生き残りの道を探る」そのエッセンスを紹介しよう。


・AV業界は過去と比べると見違えるほど健全な業界となったら、それでもやっぱり出演強要はある。世間から糾弾されるAV業界にいったいなにが起こっているの、出演強要とはなんなのか。出演強要問題のキーパーソンや被害女性、筆者が今まで実際に聞き取りした被害例などを通じて実情を炙り出し、これからのアダルトビデオを考えていきたい。


・「現役時代は、もう無でした。無。現場でもなにも感じていない。楽しい、気持ちいいみたいな感覚が一切ないってことです。一貫して、感情はまったくなかった。演じる自分に酔うことはあっても、性的行為やセックスに感じることはなかった。4年間も続けたのは、お金のためだけでした。裸とセックスを売っているのではなく、作品を作っているって。そういう自己暗示をかけないと、あんな仕事とても続けられない。だからAV女優同士で集まると自分たちは正しい、世間の評価が不当みたいな話ばかり。要するに傷のなめあい、特殊な仕事だし、自分たちのことをすごいって思いたい」


色管理とは対象の女性と恋愛やセックスをして、情で操る人材マネジメントだ。AV業界だけでなく、性風俗や水商売、それと末端労働者に女性が多い新興のホテルチェーンや介護施設、保育園、美容室などでも色管理の存在を聞く。AV女優や風俗嬢、キャバクラ嬢を発掘するスカウト会社やスカウトマンの色管理は常識で、一部のプロダクションも所属女優をセックスで管理している。恋愛してセックスするスカウトマンの目的は、その女性を使って稼ぐことだ。


なるほど……そうだったのかあ……。AV女優の消滅は男性にとっては大きな問題だね(笑)オススメです。


 


AV女優消滅 セックス労働から逃げ出す女たち (幻冬舎新書)