一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「悪口の技術」(ビートたけし)

 


悪口の技術 (新潮文庫)


またまたビートたけしの本。毒舌と言われていたよね。(・∀・)


アメリカ、中国、北朝鮮。銀行、役人、上司に女房、おまけに息子……。全部向こうが言いたい放題。沈黙は金、じゃない。正しい「罵詈雑言」教えます――。“毒舌の第一人者"が贈る、強力な一冊。会社で、家庭で、また外交でも、どう逆襲すればいいのかを分りやすく解説。売り言葉に買い言葉、きれいに言い返す術、こっそり伝授いたします。これで文句言われっぱなしの方も安心」そのエッセンスを紹介しよう。


日本人、みんな良く黙っているよな。対アメリカ、中国、北朝鮮、全部向こうから言いたい放題、ずっと悪口の言われっぱなしじゃないか。おいらたちがこれまで何も言わなかったことをいいことに、やりたい放題好き放題で来て、今や外交、経済、全部めちゃめちゃ。口下手は、もうダメ!もっと「悪口の技術」を磨かないと、世界はおろか、自分の家の中だって居場所がなくなるよ。


自分に考えがあったら、まずそれを大きな声で叫んでいなきゃいけないんだね。いけんおを、回りの人に実行させたいなら「僕は皆さんを信頼しています……」なんてセリフは愚の骨頂で、相手にギャフンと言わせなきゃ、しようなないんだよ。そのために必要なのが「悪口の技術」なんだ。外国人はそのあたり、本当によく勉強しているよ。どういう悪口を言えば、相手はどう動くかって研究し尽している。


「悪口」って言葉が悪いのかも知れないな。一口に悪口ったって、いろいろあるよ。笑える技術、最後っ屁みたいな悪口、世の中を動かす悪口。おいらも長いこと悪口言ってきたけど、なかなかどうして奥が深いんだ。


・まず初歩でおいらたち芸人がやる悪口は、自分を被害者に置くってのだね。「どこそこに行ってひどい目にあった」って。うまく喋れれば、悪口と笑いが両立して、絶好の漫才ネタにもなる。


ワールドカップ期間中、ものすごい数の日本人が死んだっていう話は、知ってるか。どうしてかと聞いたら、みんな試合を観たいから「親が死にました」とか「友だちが死んだ」とか理由をつけて、会社や学校を休んだから。そうやって勝手に殺された数は、何十万人にもなるらしい。そうまでして観たかいはあったのか。


・日韓ワールドカップじゃなくて、どうせなら、オーストラリアと韓国が共催すればよかった。豪韓ワールドカップってすごい。韓国とインドで、韓印っていうのもあるな。


・昔から「運も実力のうち」なんて言葉があるとおり、おいらも所詮人間の成功なんて、運があるかどうかに尽きると思ってる。よく「時代を読め」なんて言う奴がいるけど、バカ言ってるんじゃない。おいらの場合だって、別に時代を読んだわけでも、時代を作ったわけでもない。おいらみたいなタレントが生まれたのは、単に時代によって作られたってだけに過ぎない。たまたまそういう時代だったというだけなんだ。清流に鮎がいるといっても、鮎が清流を作ったわけじゃないだろう。綺麗な水だったから、鮎が棲んでるってだけのことだよ。


長嶋さんと野村さんは、動物でいえば、パンダと犬みたいなものかもね。長嶋さんの場合は、根っからのスターだから、せこせこしなくたって、誰もが認めてくれる。「野村スコープ」とか「野村の考え」なんて必要ない。犬は何か芸をやらないと誰も納得しないけど、パンダは動物園の隅に寝てるだけでお客が納得しちゃう。監督の手腕として、どっちがいいのかはわからないよ。でも、上に立つ人っていうのは御神輿みたいなものだからね。あくまで担がれる人であって、重すぎても軽すぎてもいけない。ちょっとどこか抜けていて「この人のために自分が何かしてやろう」と思わせるくらいがちょうどいいんだ。


おいらは別に金持ちが偉いとは思わない。一番いいのは、世界中に何十ケ所もホテルを持っているような大金持ちと友だちになること。世界中にタダで泊まれて、そのくせ経営の心配なんかする必要はない。これほどいい商売はないよ。そういう「君主の友達」に最も近いのが芸人なんだよ。芸人ってのは、もうタカリのプロだからね。ホームレスにだってタカる奴もいつくらいだから。


だいたいおいら、今は身近なものには一切金を使わずに済んじゃう。服も靴も誰かがくれるし、一切買う必要がない。唯一、楽しいと思うのは、人におごって喜んでもらうことだね。高級レストランに行ったことのない奴を連れて行って「こんな美味いもん、初めてだ」って言われる楽しみ。それを平気でおごれて、「ごちそうさま」「ありがとうございました」って言われるのが心地良い。


由利徹さんの弟子が汚い格好をしてたら「芸人だったら、そんな格好をするな。いくら貧乏で外に出る時はちゃんとした格好をしなさい。食い物もいいものを食いなさい。間違っても立ち食いソバなんか食っちゃダメだぞ」で、その弟子が忘れ物して楽屋に戻ってきたら、由利さんがカップヌードルをすすってる。見られた瞬間、「誰だこんなもの置いた奴は」って、由利さん、慌ててラーメンをゴミ箱にジャーっと捨てたんだって。説教する時はそれなりの人間として言うんだけど、そこから一歩離れるともの凄く間抜けなのがいいんだよね。


・おいらの知り合いの話だけど、ダンナが刑務所に入っている間にアネさんに手を出したら、出所してきたとたんに見つかってね。呼び出されて、ボコボコに殴られて「俺の女房とやっただろう」「すみません」「どうなるか、わかってんのかコノヤロー」で、殺されると思ってると、そのヤクザがズボンを脱いでこう言った。「俺もやれ!」刑務所でホモおぼえてきたんだって。


・学生時代にホモから迫られて、夜中に布団の中に入られたことがあったんだ。そしたらおいらのをナメ出しちゃって。それでも「女だと思えばいいんだ」って必死で我慢してたら、いきなり顔を上げて、「さあ、今度は北野君の番だ」って。「ふざけるな」ってぶん殴ってやったよ。


・おいら「どういう芸人になりたいか」って聞かれれば、ご飯みたいな芸人になりたいって答える。みんな夢中になってくれなくていいから、そこに出てるだけでいい。オカズはすぐに飽きられるけど、ご飯は飽きられない。どんなオカズが来てもご飯は必ず要る。テレビタレントとしては、そういうのがいいって思ってる。それと同じで恋愛も「ご飯の関係」になるのが究極の姿だと思う。


相対性理論アインシュタインは1922(大正11)年に来日して、各地で講演を行っているんだけど、行く先々で熱狂的な歓迎を受けた。もちろんその時すでに彼は有名人だったし、ちょうど日本に向かう旅の途中でノーベル賞受賞が決まったから、っていうものあったかもしれない。でも超難解な理論物理学の学者を、一般大衆までが熱烈に歓迎したっていうのはちょっと不思議だよね。実は、大半の人たちは相対性理論」を「相対“性”理論」だと勘違いしていたらしいんだ。いったいどんな理論だと思ったんだろう。まさか一般相対性理論」を普通の人間用、「特殊相対性理論」を特殊な趣味の人用って思っていたわけじゃないよな。当時の日本人、アインシュタインよりももっと想像力がたくましい。


いいなあ!相対「性」理論!?(・∀・) どんな理論じゃあー!(笑)オススメです。


 


悪口の技術 (新潮文庫)