「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸」(松宮康生)

   


ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸


いや〜すごい、素晴らしいっ!500ページ超を一気に読んじゃいました!やっぱり芦原英幸はスゴいわ!ヒーローだねー!(・∀・)!この本も良かったよね。


芦原英幸正伝」(小島一志 小島大志)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20140802


「享年50、あまりにも早すぎる人生を元弟子である著者が500ページを越す書き下ろしで語る。“ケンカ十段"の異名を持ち、“サバキ"と呼ばれる画期的な技術体系を創った“天才空手家・芦原英幸"の姿がここにある」そのエッセンスを紹介しよう。


生涯、武道家としての生き様を貫いた人物、それが「ケンカ十段」と呼ばれた芦原英幸である。武術の天才であり、カリスマであった。数多くの修羅場を潜り抜け、その強さに触れた者たちは「芦原の強さはどこか違う」と語った。そんな男の生き様を私は、間近で見ることができた。実際は空手バカ一代』以上のスケールと迫力があったというのが、偽らざる私の感想なのだ。私の青春は、空手そのものであったし、それは芦原英幸という偉大な先生と共に過ごした時間だった。



・私は芦原会館に入門当初から“一歩でも芦原先生に近づきたい”という思いで学んできた。その意味で、私にとってこの本を執筆する作業は、芦原先生の思考や哲学を辿る旅でもあった。


芦原英幸、そして芦原が作り上げた独自の技術“サバキ”は、日本の空手史に燦然と輝く金字塔である。芦原が、如何にその技術を作り上げたのか、その背景にはどんな歴史があったのか。“ケンカ十段”と呼ばれたこの天才的な武道家の足跡を辿ってみたと考えた。それは私が当初予測したよりも長く厳しい旅となった。


・芦原が空手を学ぼうとした目的は、ただ一つ “今すぐ実戦で使える必勝の技術を学び強くなること” つまり “ケンカ必勝術”を学ぶことであった。その意味において大山道場はこれ以上ないほど芦原の目的に合致した道場だと言えた。芦原にとってのケンカは、道場での稽古の後で行う整理運動と、道場でその日学んだ技が本当に使えるかどうかを確かめるためのものであった


芦原のケンカには、一つの哲学があった。ただ勝てば良いというのではなく、“相手のこういう動きにこういう技が使えた” “こういう動きをしたから勝てた”という分析が自分でできないと、「ケンカしても意味がない」とよく言っていた。


「毎日人を殴っていると、殴り癖のようなものがつき、その日一日誰も殴らないと気分がすぐれないことがあった」このストレスが有名な愛媛での“道場破り”へとつながっていくのである。なかでも一番怒らせたセリフは「それ、もしかしたら空手?」という文句だった。道場破りのテクニックは、まず相手をムカつかせ、次にイライラさせる。そして最後に相手のド肝を抜くというやり方だった。ここまでくればもう完全に芦原のペースだった。


・大山は「極真を継ぐものは、私の子供でなくていいんです。私の弟子の中からそういうものが出てくれるのがいいんです。もし今私の後を継げるものがいるとするならば、それは芦原しかいないよ」とも語っていた。この頃は大山と芦原の関係がまだ良好な時代だった。


・(篠原勝之芦原さんは、眼が鋭いというか怖い目をしてるよね。あの眼は一度見たら忘れないよね。身体全体から来るオーラというのかな、それが凄かった。並の人じゃないなと。修羅場をたくさん潜ってきた人っていうのが感じでわかったからね。やっぱりケンカ十段は凄かったよ。何人もインタビューしたんだけど一番印象に残っているよ。


・ケンカに強くなるなんて簡単よ。何回も修羅場を踏めば誰でも強くなるけん。後は、瞬時に非情になれるかどうかいうことよ。ケンカで相手にケガさせちゃいけんとか少しでも思うようならケンカなんかできゃせんけん。笑いながら、相手の目に指を思いっ切り突っ込んで目玉をえぐり出すことができるくらいの者しか本当に強くなんてなりゃせんけん。それが嫌なら君子危うきに近寄らずいうことよ。わかるか。芦原は、相手にケガさせたくないけんサバキを考えたんよ。


特に「矢吹ジョーのクロスカウンターのモデル」「つのだじろうの「ゴッドハンド」と詫び状事件」「愛弟子から邪魔な存在へ」「芦原暗殺未遂事件」「永久除名の真相」など。


あ〜素晴らしい!会いたかったなあ〜。もし芦原が行きていたら格闘界は違うものになっていただろうなあ。男性、必読!超オススメです。(・∀・)


   


ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸