この本は考えさせられるなあ……妙にリアルだなあ……実体験に近いのかなあ……。兄弟で同じ相手を好きになるってキツイよねえ……(・o・)!
「同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説」
・私の意思や、気持ちや行動を無視して、この二、三日中に私の卵巣から卵子が飛び出す。そう、私は今、排卵期なのだ。ある日、気づいたのだ。私は生理と生理の間ごろに激しく欲情するってことに。ふと隣の布団を見ると、圭ちゃんが私に背を向けて寝ていた。ぴくりとも動かない。
あのう、私、今、欲情しているのですが。
あなたとセックスがしたくてたまらないのですが。
気持ちが手のひらを通して伝わったら、どんなにかいいだろう。今、圭ちゃんを襲ったら、100パーセント確実に私は妊娠すると思う。
私と圭ちゃんの間にはセックスというものが存在しなくなった。挿入してくれなくてもいいから。抱きしめてくれるだけでいいから。最初はそう思っていた。だけど、それもやっぱり嘘だ。私のからっぽに栓をしてほしかった。限界ぎりぎりに怒張した圭ちゃんで私の中をこすり続けて甘い声をあげたかった。だけど「してくれませんか?」という一言を圭ちゃんに伝えることはどうしてもできなかった。
・「でも、あれですよねー。自分にとって、全部相性のいい相手なんていないってこと頭ではわかってるけど。セックス以外は全部いいのに、それだけだめって、結構不幸じゃないですかぁ。でも、好きだからって、その人とするセックスもいいとは限らないし……」
女性って性をこんなふうに思っているのかあ…。やっぱり男と女にとって性の相性って大事なんだね。窪美澄さんの他の本も読んでみよう。オススメです。(・∀・)